俺に賭けた奴らの作品情報・感想・評価

俺に賭けた奴ら1962年製作の映画)

製作国:

上映時間:91分

3.8

「俺に賭けた奴ら」に投稿された感想・評価

清水まゆみが泣きながら走り去る時、後楽園場外の柱にぶつかるのだが、どう見ても演出っぽくなく、マジにぶつかったと思う。

@新文芸坐 35mm
Miver2

Miver2の感想・評価

4.0
個人的に全てはあの終わり方に尽きる映画だった。
燻っていた物がそこで解き放たれて、全てが一つになって登り詰めた頂点を迎えて終わった瞬間、あまりに凄過ぎて思わず笑うしかなかった。
有無を言わさぬ力技は圧倒的なエネルギーを放っていて、観終わった後の高揚感がとても深い余韻となった帰り道。

闇社会で生きる男達の駆け引きとその思惑は、主人公の運命を翻弄しながら描かれて行くその攻防戦がとても面白かった。
そして物語に登場する3人の女性、それぞれの姿が印象的だったな。
純粋さや打算、悪女ぶりがそれぞれの姿から感じられたりしつつ、その振る舞いはとても魅力的だったりして。

あと終盤に差し掛かった辺りからだったか、その駆け引きと思惑の中で、時に現れるその人それぞれの良心が感じられたのがまた面白かった。

今回は清順監督の独特さよりも、物語と脚本の骨格に沿って描いている感が強かったように思う。
オーソドックスに描かれている作品なんだなと思ってたのに、あんなぶっ飛んだ終わり方で一気に全てを持って行かれて、最高過ぎたのは言うまでもない。

なかなか上映される事のない作品だったので、今回観ることが出来て良かったです。
結構内容てんこもり。思わず前のめり、手に汗握ってみてしまう。ボクシング映画ってやっぱり楽しい。
川地民夫演じる健次郎が最後にピストルをぶっ放すシーンがかっこいい。やっぱり男は拳銃の扱いがうまくてナンボよ!
クソ女もキチガイも銃撃戦も観れてお得な気分になれるボクシング映画。清順独特の色彩感覚はこの頃から健在。途中までクソ野郎だと思ってたコーチが過去を主人公に話す場面が泣ける。主人公が清水まゆみの元へ走ってから彼女を抱くシーンも良い。