【他人の顔になったら「ぼく」の欲望は満たされるのか】
昭和の不気味な邦画はたまらんです♡♡
ちょっと「顔のない眼(1959)」やベルイマン監督の「仮面/ペルソナ(1967)」を思い出させます。
現代…
顔に大怪我を負った男が、特製のマスクで他人になりすまし自身の妻を「他人」として口説こうとする話の合間合間に、これまた顔に大怪我を負った女性の話が挿入される、という構成の映画。
話自体は「かお」やそ…
物凄いネガティヴで皮肉的な主人公、なのだがマスクをつけたらアクティブポジティブに。
のはずなのだが本質は変わらなかったようだ。
最後の頃には自分がなんなのか誰なのか感情がゴチャゴチャになる。
…
勅使河原作品の安部公房は酷く凡庸というか通俗的でつまらない。『他人の顔』の原作はもっとつまらないという点でおもしろかった。その最もつまらない=おもしろい部分が新聞のコラム書評的な解釈とそれっぽい映像…
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