第三の影武者の作品情報・感想・評価

第三の影武者1963年製作の映画)

製作国:

上映時間:104分

ジャンル:

4.1

「第三の影武者」に投稿された感想・評価

南條範夫の原作もの。当時の残酷ブームに乗って、グロ描写がそれなりに。
時代劇は苦手意識があったのですが、
この映画は入り込めました。
それは市川雷蔵様のビジュアルと演技のお陰です♡

殿と影武者は市川雷蔵が2役でやっていたと思うのですが、あれは合成なのでしょうか?
あの年代の映画は合成技術があったのですね〜。

あと、結構グロシーンがあったのにビックリ。特殊メイクってあの時代からあったのですね!
色々新鮮で面白い映画でした。
主人公は飛騨のとある戦国大名の影武者(市川雷蔵)にさせられた農家の男(市川雷蔵・二役)。本来の己を捨てて影として生き始めた男が、紆余曲折色々あって、影から脱却し殿様になりすまして一国の主となるが、また紆余曲折色々あって、一国の主になりすます一方で本来の己を一瞬だけ取り戻すものの、またまた紆余曲折色々あって、最後には本来の己としての自分も一国の主としての自分も全て失ってしまうという、アイデンティティ崩壊の物語。

かなり面白い。手塚治虫の「最上殿始末」より黒澤明の「影武者」より面白いかもしれない。

主君が戦で片眼を射抜かれると影武者も片眼を潰されてしまう等といった、ストレスフルなシーン設定が見事。影としてなりすましとして生きる主人公を、唯一、本来の己として愛してくれる女性がいる等といったキャラクター設定が見事。市川雷蔵・金子信雄・高千穂ひづる・万里昌代・天知茂ら、適所に配置された名優たちが、自己を弄ばれた挙げ句に全ての自己を喪失し遂には生ける屍と化す男の物語を盛り上げる。

それにしても、万里昌代にあんな顔して愛されたら、自分なら、天下取りなんてどうでもよくなっちゃうけどな。
しゅう

しゅうの感想・評価

3.6
時代劇専門チャンネルにて鑑賞。

南條範夫の残酷物は幾つか読んでいて、この映画の原作もたしか読んだ記憶がある。

雷蔵主演という事で、主人公の影武者がやや繊細な性格にされているように思えるが、影武者という生き方そのものが主人公を追い込んでゆくという展開は中々面白い。
tapes201

tapes201の感想・評価

4.6
アメリカ版DVDにて再見。星川清司脚本も素晴らしさを井上監督が余すところなく演出と、月並な感想はおいといて、雷蔵流石。素晴らしい。新東宝譲りのキッチュ/グロの演出に、天知茂、金子信雄も大暴れ。やはり面白かった!