虎鮫の作品情報・感想・評価

「虎鮫」に投稿された感想・評価

サメが出るので鑑賞しました。太古のサメ映画ですね。
マグロ漁船の船長であるマイクは、遭難事故の際に左手をサメに喰われてしまいます。奇跡的に生還したマイクはその後も船長を続けますが、今度は船員をサメに喰われて失います。マイクはその船員の一人娘に恋をし、結婚を申し込んで…と、マイクの恋沙汰がストーリーの中心です。ラストにかけての怒涛の展開は楽しかったのですが、良くも悪くも名画で、現代的な基準での評価は適切ではありませんね。当時の漁業のことはよくわかりますが。
ジョジョでしか見たことがありませんでしたが、口の中にタバコを火をつけたまま隠す技って実際に出来るんですね、勉強になりました。
サメとの格闘シーンは結構迫力があります。半世紀以上後のクソサメ映画も見習って欲しかった…。
dailyfroth

dailyfrothの感想・評価

3.0
こちらのエドワード.G.ロビンソンは珍しくコミカルな&あまりに不憫な役柄で、話としては一昨日観た『港々に女あり』と似た感じの一人の女をめぐるバディもの。『港々』での指を引っ張る行為がここでは背中をかく行為に代わっている。漁の場面がリアルですごい。
ネムル

ネムルの感想・評価

3.4
非モテ三角関係映画に、漁映画のドキュメンタリーが接続したような変な話。
漁のシーンが妙に生々しい。吊り上げた鮫の口が覗けるように上から見下ろすようにして、鮫を囲んで袋叩きにするとこなんて、特に。
an

anの感想・評価

4.3
またしてもエドワード・G・ロビンソン。こっちのエドワードはジャック・ブラックにしか見えなかった。かなりつらい非モテ譚だけど魚がいっぱいで興奮。漁のシーンがやたら長いので『魚影の群れ』を見たくなった。サメ映画ナンバーワンかも。
エドワード・G・ロビンソンがザ・いい人な船長を演じるズバリ「モテない男残酷物語」で非常につらかった。
分かりやすい嘘のモテ自慢をするキュートな船長だけにより一層。

「愛してはいないけど、結婚だけじゃ済まないくらいに世話になったから…」と平然と言い放つヒロイン。で、結婚。そして船長の親友と浮気。
罪悪感にさいなむ親友が、船長から(二人とも)命を助けてもらった恩のことを話すと、ヒロインは「もう過去の話よ」と前出の言葉はすっかり忘れて一刀両断。

ただモテないだけでなく部下から「(鮫に片腕を食われた)船長は五体満足じゃないから死んでも天国には行けませんね」と言われる始末。ひど過ぎ。
でも彼(でしたよね?)が鮫に脚を食いちぎられ死んでしまい海葬にするとき、神様に天国にやってくれと頼む優しい船長。そこまで優しくてもモテない。。

自分の妻となったヒロインと親友が船上でキスをしている現場に遭遇してしまう船長……ずっと淡々としていて劇的な演出がない分、ヒロインの仕打ちの容赦のなさが強調されて最高。

そういえば、薄毛クソ野郎な部下が彼女とのツーショット写真を見せびらかしながら船長に向かって「彼女いないでしょ〜」と詰めるのを、親友が「今さっきも船長を追いかけてそこまで女が来てたぜ」とかウソをついてかばうシーンは、じんわりと涙出てしまうくらい最高。

冒頭の鮫がウジャウジャいる海に人が落ちて、ゾンビに喰われるか如く死んでいく描写にも心掴まれた。鮫は何のメタファーなんだろう?

モテないことがそんなにダメなことか?ひどい話だな!と観た後に一瞬思ったけど、まあ確かに褒められることではありませんね。。
エドワード・ロビンソンの、役の幅の広さに驚愕‼︎

部下思いの気前のいい性格な、船長。
鮫に右手を取られてしまうが、それにもメゲずに最高の成績をたたきだす。

しかし、ラストには嫉妬のあまりとんでもない行動を取ってしまうが、最後には改心する。
t

tの感想・評価

3.8
面白い。「ジョーズ」の元ネタらしい。「魚影の群れ」も参考にしただろうか。
ここでのエドワード・G・ロビンソンはとても魅力的なキャラだけに悲劇が際立つ。ある意味ハネケとかより救いがない。
義手の使い方にいちいち笑う。結婚式をプロポーズ同日に挙げてしまうホークス的性急さ(?)はやはり最高だ。
そしてマグロ漁シーンは圧巻。編集でかなり現実味出てると思う。
のん

のんの感想・評価

3.3

メキシコ沖で虎鮫(人食い鮫)に遭遇し、手を失いながらも生還した船長マイク(エドワード・G・ロビンソン)の非モテが切ない(T-T)

映画の大部分が漁と水揚げのシーンで埋められるという、海洋ドラマ。


『ジョーズ』にはこの映画へのオマージュシーンがあるとか。
エドワード・G ・ロビンソン演じる船長がメッチャいい奴なんだけど兎に角、女にモテない。
モテない男の空しい末路にゾッとした。『スカーレット・ストリート』以上に残酷で容赦がない。
ハワード・ホークスの1932年の作品。

主人公マグロ船の船長マイク(エドワードGロビンソン)は勇気もあり指示も的確で漁師の船員たちには一目置かれる存在だが、無骨で見てくれも良くない上にその左手は虎鮫に喰われて鉤爪のみで女にはモテない。
そんなマイクが鮫にやられた船員の娘に惚れて尽くすとやがて女もマイクを受け容れようとするが、マイクのそばにはいつもイケメンの親友がいて…

ハワード・ホークスお得意のプロ集団は今回マグロ漁をする漁師たち。
漁師たちが船上でマグロの一本釣りをする姿が本物っぽくめちゃめちゃ力強い。
77分の映画にしては漁の場面のほか港に帰港した船からマグロが水揚げされるドキュメント的な場面の長さが異常に長いのは「ピラミッド」など装置好きなホークス監督の面目躍如。

この時代、特撮技術などほとんどないと思われるのに漁師たちと鮫との対決シーンもなかなかの迫力!

ギャング役のイメージが強いエドワードGロビンソンだが今回は一方で鮫と闘う勇敢さを持ちつつ他方で左耳にピアスのような飾りをして若い女の子に純粋に恋する男を魅力的に演じている。

山田宏一氏の「ハワードホークス映画読本」にも4.5行しか触れられていない作品だが決して観て損はないと思う。