港々に女ありの作品情報・感想・評価

港々に女あり1928年製作の映画)

A GIRL IN EVERY PORT

製作国:

上映時間:62分

4.1

「港々に女あり」に投稿された感想・評価

yusuke

yusukeの感想・評価

4.5
台詞を伴わないが故の豊かな身体表現が、笑いとスペクタクルを生み出すエンターテインメント作。女性をダシにホモソーシャルとブロマンスを描くマッチョな映画かと思いきや、ファムファタールの登場によりマッチョな男性は女性的になり、ホモセクシャルの様相を呈する。ユニークな男性性、女性性の表現に戸惑う。
TaiRa

TaiRaの感想・評価

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ホモソーシャルのブロマンスというか純粋なラブストーリーですね。

港々に馴染みの女作ってる水夫が、自分以外にも方々の女に手付けてるナンパ水夫がいると知って、そいつに出会う。そこから繰り広げられるピュアラブ展開。殴り合いしてる内に愛し合っちゃう男たち、という伝統的なブロマンス。二人が関係を築く時はずぶ濡れ。後にも他者に惚れる瞬間が登場するが、そこもずぶ濡れ。人に惚れる時は濡れるものらしい。ここで対峙ではなく横並びでツーショットに収まるのが幸福。人をぶん殴った後は指を二本引っ張る癖のあるビルとそれを引っ張ってやるスパイクにとって、この行為はキスやセックスの代替行為として存在する。指二本は二人分の酒を頼む時の裏ピースにも共通。男二人の間に割って入る障壁としてルイズ・ブルックスが乱入。初登場時の飛び込みショーの演出が素晴らしい。この時、スパイクがずぶ濡れて煙草の火が消える。先に出て来たずぶ濡れ場面での煙草の火の共有と対比。障壁がルイズ・ブルックスとなると恋の難易度が上がるが、ビルは一貫してスパイクへの操を守る。「俺はどんな女よりもアイツが大事なんだ!」とビル。酒場で喧嘩に巻き込まれながらスパイクの名をを叫び、恋人に手を出されたと思い込んだスパイクがぶん殴る為にビルの元へ駆け付ける展開が良い。指二本を使った最上のラブシーンが演出される美しいエンディング素晴らしい。
再見。昔にyoutubeで見ていらい(高校時代…まじで覚えてない)超絶久々に劇場で見たのだが、マジで幸福だった。"男女男"モノのひとつの頂点。物語はシンプルなホモソ/ブロマンスだが…"障壁"がルイーズ・ブルックスであるからこその大感動。酒場のかまって喧嘩反復、指、やばすぎ。大傑作。大好きな映画。

2020/09/02
伝説の飛び込みが見れたから大満足なんだが、その前に二回ある海に落ちるシーンも大満足だった。
このセイラーたちのブロマンスが後にファスビンダーのケレルに???セイラーたちはブロマンスに走るものなの?しらねえ

ルイーズ・ブルックスは映画の画質悪くても綺麗。
社長

社長の感想・評価

4.0
喧嘩の後に指をひっぱる絆、その指には因縁のマークをかたどる指輪。
数々の記号の機能ぶりが気持ちいい。どこまでやるのかと思うほど繰り返す、酒場で喧嘩を売るシーンにおける、エスカレートする字幕の演出にも笑ってしまう。天丼って高度なものなのかもしれない、と思う。
いろんな服装のルイーズ・ブルックスが可愛い。飛び込みのシーンが突出してスペクタクル。
戦友どうしで女をとりあうが結局は男の友情が勝る、というのは当時の多くの戦争映画のデフォ。世界各地で鍔迫り合いという点を含めて『栄光』を思い出した(ヴィクター・マクラグレンも出てるし)。この映画はルイーズ・ブルックスが一番存在感あったような。ムサい男二人は別に何も背負ってないし。なんだあの高飛び込みは…(『美の祭典』の参照元なのか?)。警官を海に突き落とすところとか好き。陸の上で終わっちゃったのがちょっと残念
中盤、ちょっと眠気に襲われたけれど飛び込みシーンのインパクトで完全に目が覚めた。はしごを登る動きがまず面白いし、飛び立った瞬間カメラがはしご下に回るのヤバい。
〇78分760カット。1カット平均=6.15秒。
〇男たちの災難。殴り殴られ、海で溺れかけて、陸でもびしょ濡れ、歯痛に突き指。
〇タバコの火を介して「友情」が成立。
〇ルイス・ブルックス(撮影時、22歳くらい)のスケスケ水着!
〇オランダ~中南米~南仏とセットだとしても、世界回遊は1928年からすでにエンタメ作品のお約束コースだったんですね。
〇男の腕の中に飛び込み、はしごを登って水槽にも。女性の運動力に感心!
@シネヴェーラ「すばらしきサイレント映画II」
smmt705

smmt705の感想・評価

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喧嘩するほど仲が良いって、この映画のことですね!そんなに喧嘩って楽しいのかな?ナンパもケンカも楽しみながら出来るのは羨ましい限りです。ビルは「ハートに錨」マークのグッズを作って幾人もの女性に渡してたって事?なんちゅう趣味なんだ。あ、でも女性が自主的に作ったのかも?ルイーズ・ブルックスのタトゥー入れちゃってた展開も驚きだけど(位置も絶妙な腕の場所)、あの水着のデザインが結構ビックリ。でもかわいいなぁって即座に思いました。
G

Gの感想・評価

4.4
ズルい女を放り出してホモソ完成という今じゃダメ、のお手本のようなストーリー。文字通り港を降りるたびに女に会う、こんな話で映画を撮ったのがすごい。前半は愉快で楽しい〜って思ってたらモテないやつはつらいな、、という気持ちに。後半ルイーズブルックスと水夫デュオそれぞれが対峙するシーンは残酷なはずなのになぜか神秘的でグッとくる。乱闘シーンはなぜか1941を思い出した。
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