歴史は夜作られるの作品情報・感想・評価

「歴史は夜作られる」に投稿された感想・評価

テアトル銀座のリバイバル・ロードショーで鑑賞。(二本立て、前売券1000円)

この作品、フランク・ボゼージ監督。(当時の表記)
主演は、シャルル・ボワイエとジーン・アーサー。

このカップルが主演の恋愛・クライム・サスペンス映画(と勝手に付けてみました)。

でも、一言でいえば、メロドラマの傑作といったところ。

嫉妬深い夫によって不幸なジーン・アーサー、シャルル・ボワイエが出逢うことから、恋愛ドラマが始まるが、嫉妬深い夫はシャルル・ボワイエを殺人犯に仕立てるなどして仲を裂こうとする。
だが、そうはいかない…という感じで物語は進行する。

 この映画の終盤では、船の事故が起こるのだが、その事故に至る場面での「濃霧の描写」が素晴らしかった。

物語も面白かったが、何と言ってもジーン・アーサーの美しさに目を見張ってしまった。
ジーン・アーサーが登場する場面は、画面が輝いていたような気がして、まさに「銀幕スター」✨
三四郎

三四郎の感想・評価

4.7
これぞ1930年代、ハッピーエンディング。映画冒頭お美事です。しっかり観客の心を掴むロマンチックな演出。夫の画策…ジーンを運転手に誘惑させようとし、ジーンは必死にそれを宥め、かわそうとする。そのやりとりが聞こえた隣室のボワイエが聞くに堪え兼ね見るに堪え兼ね助けに来る!運転手を殴り飛ばすが、すぐに夫が探偵を連れて故意に演出した浮気現場を捉えに部屋へ入って来る!宝石泥棒に扮するボワイエ。そしてジーンの為に誘拐!
こんなロマンチックな夢物語、現実ではありえないだろうが、「あゝこんなことがあればいいな、いやあるかもしれない」と夢を見させてくれる。この白馬に乗った王子様が美しく悩ましき淑女を救いに来るという筋は本当に素晴らしい、映画だからこそできるのだ。なぜかしら、日本映画でこのようにキザでドラマチックに描こうとすると『三百六十五夜』の冒頭のように見ているこちらが恥ずかしくなる滑稽なものになってしまう…。

タクシーの中でボワイエはジーンに煙草を勧める、ジーン一度目断り、ボワイエが自分を助けてくれた善人なのだと気づいたあと、自分からタバコを求める、そしてボワイエは彼女の煙草に火をつける。そうこの時点でボワイエは恋に落ちてしまったのだ。
腹話術…自分の気持ちを架空のものに語ってもらうというロマンチックでキザな演技、間接的に愛を囁くことが、この1930年代ハリウッドで流行っていたのだろう。しばしばこの演出が出てくる。
「こんな夜を待っていたの こんな素敵な夜を!」と目を輝かせるジーン!「ドレッシングは僕がする」というのは「仕上げ」の意味と艶かしい意味があるのだろうか?

裸足のダンス、それをクロースアップ、これがロマンチックかつエロチックな演出であるのは勿論のこと、靴を脱ぐのはボワイエが背が低いからということもあるのかもしれない。
「海に浮かぶ船の中 部屋には彼と君だけ もしそうなるなら?君は何を捨てる? 」「命を捨てるわ」命をかけて愛しているのだと訴えているのだ。名台詞多いな!フランス男は自分のことを語るのは一年たってからだったかな?この科白も粋だった。

ジーンのハスキーボイスは甲高くて声の魅力に欠けるが、運転手男に迫られているときは良かったなぁ。キャメラはボワイエの右頬側に構えられ、ジーンのおでこはボワイエの左頬に押し付けられ、ジーンは瞳を閉じながら「もう離れたくないわ永久に」というようなことを言ったように思う。こういう美しいシーン好きだなぁ。

パリへ向かう夫の処女航海アイリーン号。夫は無茶な命令をしジーンとボワイエ2人とも船ごと沈没させ殺してしまおうとする。氷山突撃は、まるで1912年のタイタニック号沈没みたいな感じ。世界中にSOS、日本語出たよ!笑
「昔からそんな素敵な目だったの?」ジーンの最高のセリフだった。「タクシーで話したときに好きになったんだ」やはりか!内気だった子供時代はジーン本人のことだろう。
大介

大介の感想・評価

3.5
面白かった。

基本はラブロマンスですけど、終盤はなかなかの緊張感も味わえますし、展開の持っていきかたも自分は好きです。

あのアメリカのレストランを○○するところのくだりなんかすごくいい。

暗闇に瞳だけが浮かぶ描写や、濃い霧のなか身を寄せ合う二人のシーン。なんとなく「モノクロ」の美しさに触れたような、そんな気がしました。


シャルル・ボワイエ、こんなに若いときの作品をみるのは初めてです。目が、瞳が…もう本っ当に「甘い」ですね~。凄いです。

相手役のジーン・アーサーはそんなに美人って思えなかったんですけど、ハイヒールを脱ぎ捨てるシーンとか、けっこう大胆な笑いかたとか、印象的なところが沢山ありました。

そして、友人役のレオ・キャリロ。ホッとさせてくれる存在感で、本当にいいキャラクターでした。

あと、なんといってもあの「ココ」がとてもいい。最高。

自分はあまり観ないジャンルの作品ですが、とてもよかったです。


終盤の某展開は、あの某超大作がこの作品を手本にして肉付けしてるんじゃないかなって、ちょっとだけ思ってしまいました。
フリッツ・ラングやエルンスト・ルビッチのように映像に趣向を加える監督でないと、こういうストーリー重視の作品は退屈で困る

シャルル・ボワイエが訪れたアメリカのレストランで給仕の手腕をこれ見よがしに発揮するシーンと霧に包まれた船の描写、あとクライマックスの氷山は良かった

あと映画自体の話ではないのだけどDVDで見ていたのにビデオのようなノイズが入ったのはビックリした
うさぎ

うさぎの感想・評価

4.5
冒頭から釘付け。
ストーリーのテンポも良く、会話も洒落ている。レストランでのシーンは特に楽しい。ロマンスや笑いやドキドキ感、映画の楽しさがたくさん詰まっている。
2017年2月21日
BSで録画していたのを久しぶりに見直しました^^;
やはり、ジーン・アーサー 綺麗です。

37年の作品ですか、見応えありました。
Asa

Asaの感想・評価

4.0
今こういう結末のストーリーって少ない気がする。
シャルル・ボワイエとジーン・アーサーの所々にみえる茶目っ気がとても魅力的。

レオ・キャリロのコメディ的要素も外せない!

とても面白い作品でした!