ゴールド・ディガース36年の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「ゴールド・ディガース36年」に投稿された感想・評価

mat9215

mat9215の感想・評価

4.0
凄いものを観た。ピアノを弾く手のアップから、カメラがぐいぐい下がっていくと、何十台もの白いピアノとそれを弾く女たちが優雅に動く様を捉える。ピアノの下に黒衣の足が見えるのはご愛敬。アステア・ロジャーズのような個人芸ではなく、群舞と大道具とセットでミュージカル場面を構築する。
ドラマパートもなかな快調。テンポよく、後腐れの無い恋愛遊戯が展開する。毒の無い『ゲームの規則』。
本作の題名は1974年くらいに、モーリン・マクガバンという歌手のアルバムで覚えた。曲は『ブロードウェイの子守歌』。モーリン・マクガバンは、『ポセイドン・アドベンチャー』や『タワーリング・インフェルノ』の主題歌を歌っていた人で、1980年代はブロードウェイの舞台に立っていたらしい。『ブロードウェイの子守歌』を歌っていたのは伊達ではなかったね。
最初に割と革新的なオープニングナンバーがあったから結構期待したのにナンバーが本当になくて残念。とはいえラストは素晴らしい。
無駄に金をつぎ込みまくってて狂気に満ちてる。大勢でのタップダンスとかピアノが動くとかやば過ぎ!!!!
rico

ricoの感想・評価

4.0
最近見たバークレーものの中では1番面白い。
バークレー自身が監督しているので、他の作品と比べるとドラマ部とミュージカル部の独立感の差異がない。
とはいえ、普通のミュージカルと違ってやっぱり舞台を演じる設定で始まり出すので、ミュージカル部分が最初と最後しかない印象に。
しかし、最後の部分は圧巻。
レビューシーンにやたらと無意味なカットが続いたりするのでちょっとダレる所もあるのだけども、人力で動くピアノはさすがに舌を巻いたし、顔から街につなげるカットには度肝を抜かれた。
個人的にはめちゃくちゃ巧い1人が踊りまくるタップダンスよりも、ここまでの人数とか最早やりすぎてる感ある大人数タップダンスは楽しすぎる。
常に「見せ方」を意識するバークレーらしく、下からのタップ、は新鮮だった。
バークレーの発想力はやはりすごい。バークレーミュージカル部分だけのDVDとか本気で欲しい。
物語は相変わらずタイトル通りの拝金主義な内容なのだが、これも悪くない。
かといって本当に4点なのかも疑問だけども、こういう作品の希少価値考えると妥当な気もする。