静かで重く、しかし素朴で純粋という言葉が浮かぶ。
韓国の伝統芸能「パンソリ」で生計を立てる親子の生き様を描いた本作は、劇中で歌がたくさん愉しめるのがとても魅力的。
圧倒的な「声」の前にただただ見入っ…
パンソリという韓国の口承文芸を生業とする親子の映画。
父に酷いことをされても健気にその父を信頼し続ける少女の、その過剰な健気さは常人には理解できないが、その理解できなさが少女の魅力になっている。
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ラストの姉と弟の再会シーンは言葉を失うほどの迫力。
お互いの素性を確認せずとも、唄声で、語り合っている。
姉は「恨に埋もれず、恨を超え」た声を出し、
弟はその声に触れ、また恨を超えようとしているのか…
韓国の伝統芸能「パンソリ」の唱者である男が、離れて暮らしていた養父・養女と再会する為に旅をするという話。
パンソリというものは初めて聞いたが、日本で言う所の能や活弁みたいなもので、太鼓の音に合わせ…
“韓流ブームの火付け”又は“韓流ブーム前の傑作”と讃えられる本作。監督は“韓国の溝口健二”と呼ばれる巨匠。韓国で大ヒットし“西便制シンドローム”と呼ばれる社会現象を起こし、韓国内で賞を総ナメ、カンヌ…
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