「偶然」と「他者」をめぐる、キエシロフスキ最後の到達点。
モデルのヴァランティーヌと、隣人の元判事ケルの関係は、恋愛と呼ぶにはあまりに静かで、しかし運命と呼ぶにはあまりに繊細だ。
二人の人生は交わら…
キェシロフスキが最後に遺した『トリコロール』3部作を、豊かな詩情のうちに束ねながら、同時にその詩情からも解放するようなところが、この『赤(Rouge)』にはあるように思う。そうした意味で、3部作の最…
>>続きを読むトリコロール🇫🇷(青・白・赤)3部作の最後の作品。へだて無く人を愛すること(博愛)がテーマの映画。
モデルの女子大生ヴァランティーヌは自動車で犬をひいてしまったことから、飼主元判事ジョゼフと出逢う…
ヴァランティーヌのようなキャラクターをあの温度感で描くのがすごくいい。シニカルでドライで辛くて美しくてでも厭世的というわけではないこのバランス。キェシロフスキは一般的な人間とはぜんぜん異なる思考体系…
>>続きを読むトルコロール3部作の最終章。フランス国旗の「赤」が象徴する「博愛」がテーマ。
ラストシーンでは思わず涙が。3部作のラストに相応しい演出はもちろん、たびたび印象的に映された広告の演出も見事。
青にも白…
ジャン・ルイがなんとか存在感を保っているが、主役の女学生の関わり感が、特別な盛り上がりがない。
映画そのものに、広がりの要素が乏しく、終末に向かったといえど・・・。
熟年までなら、殆ど見れる映画を…
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