フレデリック・ワイズマンのすべて。
"Deaf and Blind"シリーズ第三部。
「適応」訓練を終えた人達の仕事の風景はハンデがあるとは思えないほど活気がある。人間の適応能力も大したものだが指…
九時間で一つの映画としても成り立つ四部作「Deaf and Blindシリーズ」の第三部。
アラバマ州立の総合障害者養護施設内の、技術訓練校が舞台のドキュメンタリー。
成人後に障害を持った人や、盲…
皿を机に置くだけなのに何度やってもできない…その姿を執拗に映すカメラは彼らの日々のもどかしさを直に伝える。題材と撮影スタンスの完全な一致。訓練を経てバリバリ働く障害者の姿は単純に人間すげえと感動。様…
>>続きを読むどれだけ単純な確認作業でも視覚障害者にとっては鍛錬が必要だ。アイロンやレジ打ちすらも技能なのだ。ドナという女性は25セント4枚で1ドルであると答えるが4枚で何ドル?と訊かれても答えられない。丸暗記し…
>>続きを読むフレデリック・ワイズマンの足跡特集9本目。
先日感想文を書いた『聴覚障害』に続いて本作『適応と仕事』です。全4部構成となっているDeaf and Blindシリーズの3本目ですね。
そしてこれも毎回…
動きと音の律動性、流れ作業訓練機械、音声読み上げ計算機、工場機械と作業。多くの他作品でも被写体となっている(不)適応・仕事、その本丸。『視覚障害』、『聴覚障害』で描かれた学校教育以降の訓練学校での社…
>>続きを読む25セント硬貨4枚を使って金勘定の訓練をするシーンが印象深い。手で触れて感じるコインの数と抽象的な数値は結びつき難いものなのかしら。
たまたま直近に『はなれ瞽女おりん』『按摩と女』を観ていたこともあ…