高校の作品情報・感想・評価

高校1968年製作の映画)

HIGH SCHOOL

製作国:

上映時間:75分

3.8

「高校」に投稿された感想・評価

kyoko

kyokoの感想・評価

4.0
1994年の高校Ⅱから遡ること26年前の1968年、こちらはノースイースト高校を舞台にした作品。
ワイズマン長編ドキュメンタリー2作目にあたる。

時代なのかこの学校の特色なのか。
何だかものすごく授業が個性的。

男子は体育の時間大玉送りで大はしゃぎ(小学校の運動会じゃあるまいし)。
ほぼ臀部のアップで占められる女子の謎のダンス。
産婦人科医による性教育はただの猥談になりそうでならない。
このモデルは足の太さが残念なのよねーと今なら問題ありの講釈していたのは家庭科の授業?
フランス語では舌を噛みそうな単語「existentialisme実存主義」を何度も言わされる。
サイモン&ガーファンクルの歌詞を使った授業がいい(国語?)。
ていうか、今さらながらポール・サイモンの詩が恐ろしく文学的で驚く。

ベトナム戦争まっただ中、教え子からの手紙が切なかった。

いつの時代も教頭先生って大変。
真偽はさておき見事に高校を悪の組織に仕立てあげていて、その操作性はいささか露悪的? ショットの先の余白を感じさせないかっちりした編集が閉塞感を強調する。
しかし生徒たちの喝采を浴びたヴァギナにまつわる演説がすべてを吹き飛ばしてた。おやおや
佐藤

佐藤の感想・評価

-
アテネ・フランセ文化センター

出てくる人みんな自分が一番正しいと思ってそうでめちゃくちゃ面白い(カメラっておそろしい

体操する女生徒の臀部のアップや、脚へのこだわりを見せる女教師とかもろもろ面白かったです
No.492[これは最早ギャグ映画] 88点

ワイズマンのどストレートすぎるタイトルはいかにも私好みではあるが、ドキュメンタリー嫌いとしては長らく嫌煙していた。しかも版権が安いのか知らんが呆れるほど特集が組まれていた時期があって非線形天邪鬼まで発動してしまった。が、この手の映画は時期を過ぎると日本での入手が難しくなるので(なぜか「チチカット・フォーリーズ」だけは持っているが)今回意を決して行ってみることにした。

まずマヌケなことに大学生が学生料金で鑑賞するのに「『高校』一枚、大学生で」という変なワードをキメてしまった。普段は低燃費で活動しているせいで思考回路が一瞬だけ混乱したが、チケットを貰えばこちらのものである。

内容は以下の通り。
フランス人教師「アメリカ人はキッチンでご飯食べるでしょ?フランス人はどこで食べる?そう、ダイニング」
ファッションクラスのおばさん教師「あなたとあなたは足が太いからダメよ、私も太いけど」
英語の教師「審判を殺せ!」
世界史の教師「実存主義、サルトル、実存主義、サルトル、実存主義、サルトル…」
カウンセラー「最悪の場合に備えて、馬鹿だけど安い大学も受けたら?」
産婦人科医「すると僕はお金を貰って膣に指を入れてる訳だ」
最早ギャグの世界である。これだけ問題まみれなのに最後家庭科の教師がベトナムで死んだ卒業生の手紙を読み、"この高校は素晴らしいわ"と呟く。さっきその生徒が"何をしても平均以下だった"とバラした後で。最高かよ。

何よりも素晴らしいのが、監督が存在を消していることである。ドキュメンタリー作家が"なんとか流派"とかいって鎬を削っても何も得られんのだよ。そして、なんのためかよく分からない体操をする女の子たちのお尻をカメラは追っていく。先程"膝より上のスカートは転んだとき痛いでしょ"とか"正装はロングガウンだ"とか色々言われた後に。最高かよ(二回目)。

ワイズマンはワイズな男だったようだ。最高かよ(三回目)。

追記
別に長濱ねるは推しじゃないよ。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.0
2018.10.10 アテネ・フランセ文化センター

手元や顔への極端なズームが目立つ。女性的な所作を女子生徒に仕込む家庭科の授業(?)における教師と生徒の切り返しは流石だし、男女それぞれに分かれた体育の授業がどれも過激で素敵。
q

qの感想・評価

3.5
誰かの視点、でもなく、何かを説明するでもなく、ただただ出来事を追っている、何かが起こるわけでもない でもそこにはドラマがある それを捉えている
トークも含めて素晴らしさに納得がいった
jackpov

jackpovの感想・評価

4.5
ラストに裁判所からの通達が載るかと思ったら載らなかった(チチカットフォーリーズ)
男女観というか、世界観があまりに違いすぎて、半分フィクションみたいだった
最近ドキュメンタリーを作っていて、カメラワークの問題はかなり気になっていたのだけど、案外気にしなくてもいいかもしれない
学校の退屈さを思い出させられた…。ほとんど意味ないことを大人数で同じ空間でやらされるんだよな。

それにしてもワイズマンだから議論のシーンが出てくるのは普通なのだけど、アメリカは高校生も理屈っぽい対話をきちんとするんだなぁ
kentaro

kentaroの感想・評価

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執拗なまでの、口の、手の、足のアップ。

「チチカット」直後の「高校」、ここは、、、監獄か?

抵抗も、学校愛も、すべて「包摂」されてしまうのだ。
多面的であり、村山匡一郎さんの話にもあったが押し付けない説教臭くない。
時代はヴェトナム戦争、この時代の若者たちの「今」を映し出していたとともに、これからのアメリカの示唆とも取れる。
しかし、それにしてもこのカメラの空気に近いような感覚が、逆に演出的に物事を映し出してしまっているよう。
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