人生をしまう時間(とき)の作品情報・感想・評価

人生をしまう時間(とき)2019年製作の映画)

上映日:2019年09月21日

製作国:

上映時間:110分

4.0

あらすじ

「人生をしまう時間(とき)」に投稿された感想・評価

para

paraの感想・評価

4.0
人様に紹介しながらレビューがないのでTwitterから転載。
Twitterは文字数制限により言葉足らずですが、本作はNHKの番組を再編集して制作された映画です。
参考まで↓

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/人生をしまう時間

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人生をしまう時間(とき)
イメージフォーラム  2019年09月24日鑑賞

NHKにて放送された終末期ドキュメンタリー
人間平等にいつかは必ず死ぬ
最期を在宅で迎える人とその家族、それを支える医師と医療関係者を淡々と
時に家族の負担を考慮して施設に移る事例
下顎呼吸を見ながら私は何を思ったか
個々に投げかけられた課題

人の生き死を感傷を挟むことなく静かに映し出されているため、御涙頂戴ではない。
こんな先生に看取ってもらえたら幸せな最期だろうなと。
ケースワーカーの方の臨終を1人で迎えたとしてもそれまでの人との関わりがあれば、という言葉は胸に響いた。
理想の最期、考えさせられる。

★補足
Twitter上のリプもコピペ。
以前、NHKBS1にて放送された内容に追加されての映画化です。
NHKはこの手の番組、いつも攻めた内容というか、ありのままを淡々と映し出していて凄いと思います。遺された家族にも寄り添っていて。
森鴎外の孫にあたる元東大病院の外科医の先生が素晴らしいのです。
この後、全国で公開予定です。是非(2019年9月時点)

★更に今回補足
人の数だけ死を迎える形があり、
人が死にゆく、まさに人生をしまう時間を、
日常会話が行える頃から看取りのその瞬間に至るまでの日々を克明に記録したドキュメンタリー。
よくここまで踏み込んで撮影が出来たと驚くが、そのくらい医師と患者の信頼関係が成り立っている証でもある。
在宅で最期を希望する人には訪問看護を。
家族の負担によっては入院する選択もあり。
人間として尊厳ある最期を迎える手助けを施してくれる。
当時は老後は堀之内病院の近くに住みたいと真剣に考えたほどで、
今でも決して忘れることが出来ない、素晴らしい映像作品。
sss

sssの感想・評価

4.0
まとまらないので、つらつら備忘録。
小堀先生の著書死を生きた人びとを読んで、映画も観てみたいと思い鑑賞。
思った以上に死にゆく過程に踏み込んだドキュメンタリーであった。


市のイベントでの上映会であり、鑑賞者もほとんど高齢者の方ばかりだったが本来ならどの世代の人でも観て欲しい内容。
たしかに高齢者の看取りがメインではあるが、癌などの疾患による終末期医療に関しては高齢者に限らない。
このコロナ禍では緩和治療に関しても病棟面会が禁止され、在宅へ移行されるパターンも多くなってきていると思う。

どうしても治療や療養は病院で、という考え方が強い現代で在宅治療のリアルを知って欲しい。


私は医療者で、家に帰りたいといいながら亡くなる人を何度も看てきて、
病院治療での孤独さや延命治療の不必要さを感じて入院治療より在宅治療の方がいいのではないかと偏った考えを持ちがちだが、
家族にとって本人にとっての本当の正解なんてなんなのか正解はないことを著書や今作で考えさせられている。

介護はいつか終わりが来るものであるが、その終わりはいつかはわからない。
経済的にも体力的にも精神的にも
介護する側にもされる側にも負担はあって何もかもうまくいくことなんてない。
一般的に調整されて介護サービスも十分にいれて、正解だとされるところに近づけても本人にとっては居心地が悪かったりする。医療・介護の分野においてのマニュアルみたいなものって本当に意味がない。

人生の終わり方というものは本人と家族がよければなんでもよくて、その状態に穏やかなところまで手助けしてあげるのが私たち医療者の仕事なんだよなと感じた。

著書も素晴らしかったが、小堀先生の接し方も素敵だった。ちゃんと伝えなければいけないことはちゃんと伝える。
死ぬということはこうゆうことだと理解してもらえるように接することで亡くなった後に残された家族も思うことは全然違うだろうなあ。
堀越先生も小堀先生とはちがう態度なとこがあって、こんな2人に診てもらったら安心できるだろうなと感じた。

それにしても、亡くなる寸前までこれほどまでに近くで取材させてくれた家族、本人さんに感謝。
どうしても病床の患者や亡くなってしまった人の顔は写すのがタブーなところがあるけれど知らなくてはいけない事実であると思う。
【年末 鑑賞登録】
最も好きなドキュメンタリーの1つ。

本作で「ドキュメンタリーってすげぇ」って思わされたのだった。
カメラ1つで現場に入り込む、そのことに憧れを持つきっかけ。
はにゃ

はにゃの感想・評価

4.0
こんな先生に出会いたい
柿がなったらね…、わーん思い出しただけでも泣ける。
airi

airiの感想・評価

3.8
死ぬまで生きることを目の当たりにした。

死に方を選択すること。
それは自分であったり、周りであったり。

介護が必要になってくると、家族に負担がかかったり、医療機関に頼ることになる。
経済的に豊かな人とそうでない人とでもサポートのされ方は異なる。

医者の役割、医療機関の役割を知る良いきっかけとなる作品だった。
KTNB

KTNBの感想・評価

3.8
生まれて初めてだろう
死際のことを考えたのは…

今までもおぼろげに考えたことはあったけど、この映画を観ながらずっと頭の中は映画と自分と行ったり来たり。終わってからもしばらく考えた。

いい機会をもらえた気がする。
そして人の価値観は大切だ。
kao

kaoの感想・評価

4.5
人の死にゆく様などなかなか知る機会はない。
昔はたぶん大家族ゆえに おじいちゃんおばあちゃんは自然に生活の中で当たり前に看取られていったんだろう。
子供らもなんとなしに『あぁ、一昨日まで話ができた人も、だんだん静かになり食べなくなり、息絶えていくんだなぁ』といったことを肌で感じ、その旅立つ人の手の冷たさに触れて 漠然と受け入れていくんだろう。

今は病院で亡くなる方が当たり前になってしまっている中、こんなに真摯に在宅医療に向き合っておられるチームがおられるとは…。いくつかのご家族を訪問される時の小堀先生、堀越先生の言葉かけが本当に温かくユーモアもあり。少しでも痛みを取り除き、安心してその時をむかえられるように、と、それを念頭においている、とおっしゃる。

近い将来、私は親を看取らなくてはならぬ年齢にさしかかっているのに、まだその瞬間がくることがいまだ恐ろしく内心おどおどしておる…。兄弟もいないし、自分がしっかりしないと、という気持ちと、ちゃんと見届けることができるんだろうかという気持ちの間でまるで熊のように相変わらずうろうろしておる。
情けない。けれども自分の子供らの顔を思い浮かべると、ちゃんと人の死にゆく様を看取る姿勢も伝えておかねばとも思う。
誰かから生まれてきた以上、必ず誰かの死には直面するのだということを。
世界中さがしたって大事な誰かを看取ったことがない人なんていないのだということを。

親を看取るならば順番としてはまだしも、このドキュメンタリーの中に出てきた、子宮頸がん末期の50代の娘を看取る70代のお母さんの姿は本当に辛かった。
毅然とされている表情にもみえるけれど覚悟されるまでの思いたるや計り知れない。

もし今、神様に人生最後の1つのお願いができるなら、絶対に私の命より先に子供たちの命を天に召さないでほしいということだけだ。

ドキュメンタリーの中で看取ったあと、残された家族にむかって堀越先生は
『人生の大事な時に縁あって関わらせて頂きました、ありがとうございました』と静かに語られていた。
なんという慈悲深い…。

私も同じように言葉を送りたい。
このドキュメンタリーを公開することに同意して下さった遺族の方々と監督へ
『スクリーンを通してご家族の大事な瞬間を体験させて頂き ありがとうございました』合掌


都内では上映館が少ないけれど、公式サイトをみると各地で自主上映会などもあるので、ぜひ若い人にもみてほしい。
jam

jamの感想・評価

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百目柿
天高く朱く熟す刻

千加三さんが家を建てた時に植えた柿の木
娘が失明した時も、妻が脳梗塞に倒れた時も
そして千加三さんが旅立つ時も
いつもそばで見守っていてくれた


娘を支えながら妻を看取った後、
自らも病に侵されていた千加三さん
選択肢はひとつ
このまま柿の木のそばの家で、娘と過ごすこと

そんな彼らを見守り、
手を差し伸べ続けた在宅医療チーム 

森鴎外の孫で東大病院の外科医だった小堀先生を中心に地域医療の一端を担っている


治らない病気になった時、最期を迎える
…できれば、住み慣れた環境、共に過ごしたい家族や友人と

人として、自分だったら
やはりそうしたいと

今、高齢化社会の日本で膨れ上がる医療費や社会福祉費の抑制の目的もあることから
従来の病院での治療を終えたら、なるべく在宅で継続して療養する方向へと進んでいる

私も医療に携わる者として、理想と現実の狭間でもどかしい想いをすることが多くて
もっと、ひとりひとりに寄り添ってケアしたい、そう思っていても
組織のなかでは十分に、満足のいくお世話をすることが難しくて


千加三さんの他にも
52歳の末期癌の里子さんのケース
77歳の母が自宅で介護する
チームのもう一人の医師、堀越先生が心を砕いて親子二人にとって最善と思える治療、緩和療法を模索するさま


最近、
私の勤務先にもホスピス入所待機の患者さんが多く
緩和療法、ケアについて日々考えていることと、
年齢的に自分もそう遠くないことから
ほんとうに突き刺さる想いでスクリーンを見つめて


老老介護のご夫妻の
2年ぶりの入浴シーン
バンドマンをやめて訪問入浴の仕事に就いた友人を思い出したり


そして
観ている間からずっと
私の脳内に流れていたのは
劇団四季のミュージカル「夢から醒めた夢」の曲
"愛をありがとう"

愛をありがとう
優しさをありがとう
さみしいけれど さようなら
いつかひかり浴びて 僕たちは旅立つ
あなたたちの優しさ 胸に抱きしめて


あのミュージカルでは
生前良い行いをすれば白いパスポートをもらえて
"光の国"へ旅立てる

きっと千加三さんも
里子さんも
みんな
白いパスポートをもらったと思って


それぞれの最期
みな、安らかな美しい顔を
優しく映し出し…


百目柿
小堀先生は味わうことができたのでしょうか
2020年12本目
元々NHKのドキュメンタリーでテレビ放送されていたものを、映画化したそう。

介護に正解も不正解もなく、
良いも悪いもないけど、誰もが行き着く問題で。

死について、ここ最近ずっと考えていて、残された人はどうなるかな?
って。
その事と少し重なって、泣くような事ではないけど、色んな感情が溢れて、思い出すと涙が出てくる。
okimee

okimeeの感想・評価

4.2
さよならテレビ見た時に流れてた予告。
こんな映画館があるなんて知らなかった。すごく良い。
田端で初めておりて、エスカレーター登ってたらひざ掛けが落ちて、、おばあちゃんがそれを拾って落とし主に声をかけようとしてコケそうになって、それを支えあげたところ「(落としたのは)歩いてった女性」と言われたので「わかりました!」と返事をしてエスカレーター駆け上がって女性に声かけたものの「違います」。。
なにが「わかりました!」だ( 笑 )
駅員さんに届けました。
そんなこんなでみましたコチラ。

全盲の娘さんの、謝ってばかりの、淡々とした言葉がリアル。
百日柿は、これから誰が採ってくれるのか。
奥さんを1人で1年みてきた菊雄さんもすごい。

あたしのおばあちゃんも自宅介護。もうすぐ70の母親はケアマネ。ケアマネが79とかの世界だもんな。

監督の舞台挨拶付き。

森鴎外の孫の小堀先生がメインだったが、堀越先生も素晴らしかった。

----以下、監督のお話----
・東大外科の「生かす医療」から「死なす医療」を
・100分版の番組(私は未見)からの違いは、ナレーションなし。
・取材は64件。(ほぼ泊まり込み)
・冒頭でてきた家族の家で玄関で頭を抱えてたら「おそば食べないか」と輪の中に入れて貰った。そのときに「きちんとやり遂げないといけない」となった。
・安楽死は「医療の問題」。痛い・苦しいを除くことが医療であってそこが出来ていないから安楽死となってしまう。
・菊雄さんは行商をやっていて奥さんが1人の時間が長かった。介護が必要になって、2人の時間がやっともてた。
・介護的視点ではなく「しまいの時間」を見つめることからエピソードが選ばれた(先生の言葉の変遷もわかるもので了承を得られたもの)
・その後関わりもある
・広美さんは1人であの家で暮らしている
・取材相手との距離感が難しい。(自分が親の元に行けない間に知らない人(=監督)が親と色々話して入り込んでいるのは、子どもにとってはいい思いはしない。
・人が亡くなる瞬間を取材して「死は終わりではない。亡くなった方からバトンをもらったきがする」そのバトンを映画を通して渡したい
・亡くなるときに立ち会うのは先生より看護師さんが多い。今度は看護師さんの目線でも作ってみたい
・里子さんの2匹の犬のおかげで、お母さんは散歩のために外に出てる
・施設に入れるとか在宅とか「答えはない。考えて出した答えが答えだ。」と先生はいつも言ってる
・独居のおじいさんは家で死にたかったが、ヘルパーさんが吐血を発覚し、親戚から「行けないが1人では死なせないでほしい。病院に連れて行ってほしい」と連絡が。意識のしっかりしているときからエンディングノートなり必要(それは変わっても良い)

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