星くず兄弟の伝説の作品情報・感想・評価・動画配信

「星くず兄弟の伝説」に投稿された感想・評価

1985年の業界人の業界人による業界人のための映画。

手塚治虫の息子である手塚眞監督の初めての商業映画監督作品です。プロデューサーは近田春夫。ハルヲフォン解散後に発表したソロアルバム『星くず兄弟の伝説』にインスパイアされたという設定です。

近田春夫は歌謡曲大好きオタクで、ハルヲフォンではニューウェーブ歌謡曲をやってました。"Come on Let's Go"(1976年)とか『ハルヲフォン・レコード』(1977年)とか。基本的にその延長線上の音楽とその延長線上っぽい映像です。ボクは近田春夫の音楽は大瀧詠一のパロディだと思っていて、それほど音楽的には評価してないです。まあ、面白いとは思うけど、それだけ。アルバムを通しで聴くのはちょっとつらいです。

近田春夫も手塚眞もあまり評価していないので、その延長線上にあるこの映画もそんな評価。

主役は久保田しんごと高木完。この二人が「星くず兄弟」として音楽デビューする話です。高木完は藤原ヒロシとTINNIE PUNXを結成する直前ですね。渋谷にあったナイロン100%つながり。

ストーリーははっきり言ってどうでもいいです。映像的にもアマチュア映画の域を出ていません。有名人がたくさんカメオ出演している以外にあまり価値のない映画です。だから「業界人の業界人による業界人のための映画」なんです。映画としての評価は1.0点。カメオ出演している有名人探しの価値がプラス0.8点です。手塚眞はその後も特筆すべき作品は作ってない...

以下の条件に当てはまらない限り、あまりおすすめではありません。
■近田春夫の世界観がすっごく好き
■1980年代の業界人にすっごく憧れている
■低評価なカルト映画が好きな自分が好き
■カメオ出演を探すのが好き
MOMO

MOMOの感想・評価

3.0
はじまりのシーンが好きすぎて
一気にこころ持ってかれた。。。
世界観も音楽もキャラクターも
それぞれ最高...!楽しかった~~~!
映像もかっこよくて痺れたよ 👬🏻💫
joujim

joujimの感想・評価

4.5
有名人の無駄遣い…いやいや、こういう映画は好きですよ。洒落た、というよりは才が走りすぎて泥臭くなってしまったOP。やたらと力の入った妖怪のメイク。ヒロインはかわいいし、プロデューサーは歌が上手い!
しょーもない映画
劣化版ジギースターダストな星屑兄弟よりもマリモちゃんや兄弟の父の方が歌が上手い
マリモちゃんが転がるシーンが好き
モンキーパンチや新井さんといい文化人がモブで登場する知り合いを集めましたって感じ
三船や岡本太郎が出演する予定だったのが驚き…(岡本太郎は政治家(ヒ○ラー)役が嫌だったそうで…)
ゆみこ

ゆみこの感想・評価

4.8
好きが溢れ出してる。


オープニングのスタッフ名の出し方を見て、これはもう好みのドンピシャだと確信したし、その予想は外れなかった。
元々、近田春夫の創る音楽が大好きということもあるが、それを抜きにしても最高だった。


初っ端から飛ばしまくっており、途中で観てるこちらも疲れてきたが、ホラー演出やアニメーションの挿入など、あの手この手で観る者を沸かせる。


やはり自分は勢いだけで押し通す作品が大好きなのだと再認識。
てぃだ

てぃだの感想・評価

1.8
 手塚治虫の息子さんの初監督作かつカルト映画・・らしい。うーん退屈。芸能界を取り巻く「売る者」「売られる者」「消費する者」「消費される者」への皮肉たっぷり?てことなんだろう?けどちっとも面白くなかった。強いて言えばまりもが玉になるとこぐらい
いいですねぇ。久保田しんごのノリが好みなのと、尾崎紀世彦が無駄に歌うまいとことかツボでしたね。タモリとかモンキー・パンチとかちょい役の豪華さが見どころですが、ちょっと顔わかんなくて特定が難しかったですね。黒沢清はわからん。芸能人コンビの栄枯盛衰を描いてます。マリモの芸能人デビューのしかたがよかったですね。その時代にどっぷりの人が観たら楽しくて仕方ないカルト映画ですよ。私もそれなりに親しんでますが、勉強が必要だと思いました。
全体的にアクが強く好みがハッキリと分かれそうな本作だが、少なくとも私はこの頃の健康的なバブル邦画の明るいムードがツボにはまった一人である。手塚眞監督による和製ミュージカル喜劇の傑作。最近続編が作られたらしいとのこと。🎸

主演の二人もいいが、何よりヒロイン役の戸川京子の可愛らしさ。80'sカルチャー満載。製作総指揮を務めた近田春夫は本作を和製『ファントム・オブ・パラダイス』に仕上げるつもりだったそうな。然もありなん。キャラ設定がソックリである。

手塚眞監督らしい遊び心溢れる映像テクニックが見事で途中でアニメになったりする辺りは『キル・ビル』や『下妻物語』の先駆けですかね??? ちなみに作画を務めたのは漫画家の高橋葉介さん。

そんな豪華メンツの中で一際輝いているのは音楽会社の社長役の尾崎紀世彦!! あのもみあげで一発で分かった。ラストで「星」になります。どこまでもシュールで突拍子のない映像センスが見事なヤング向けSFロック・ミュージカルでありました。🎸

やはり天才手塚治虫の遺伝子を受け継いでいた監督だが、この後あまりパッとしなくなってしまったのが残念。🤷‍♂️
採点不能の伝説のカルト映画。

話の骨格そのものはスターを目指す若者3人の青春物語のはずなのだが……、ビビッドでシュールな映像と異色なキャスティングによって不思議な作品に。

よく「異色キャスト」と宣伝される映画があるが、この映画より異色キャストの映画を今のところ見たことがない。だって最初に台詞を喋るのが石上三登志なのだから。

主人公を久保田慎吾と高木完が演じているのはまだわかる。

中島らも、景山民夫、高田文夫演じるギャング団。警備員のサンプラザ中野。大物政治家の取り巻きには三谷昇、横山あきお、大村千吉の3人。本人役のタモリと前田日明……。「何故この人が?」って人ばかりが登場。その一方で数少ないプロの俳優・森本レオを無駄遣い。伊武雅刀は声だけ出演。

改めて見ていて思ったのは、アトミック南(尾崎紀世彦)のモデルが某プロダクションの社長ではという点か。事務所のタレントには男しか所属できなかったり、お稚児趣味があるような描写とか。

あとヒトラーみたいな政治家が芸能界を使って印象操作しようとするって、今となってはどっかのだれかみたい。
伝説がなぜ伝説足り得るを理解するには、それ相応のリテラシーが必要ですね…。

1985年公開の伝説のカルト作品、デジタルリマスターで復活!(が、準新作になったのでレビュー。)因みに大昔に一回観てますが、全く覚えてないので、初見のような心持ちです。
この作品のカルトたる所以はキャスティングや突飛な演出など、主に表面的な部分。伝説たる所以は…監督が手塚眞=漫画家故・手塚治虫先生の御子息である点、と言い切ってしまうと失礼にあたるかなぁ?


(冒頭のみ)モノクロ。レトロフューチャー的な雰囲気のキャバレー。気取った紳士淑女達。
紹介を受けステージに上がったのは…
銀色のド派手なジャンプスーツに身を包んだ男達。カンとシンゴの二人組、スターダストブラザーズ!彼等はダストだけどスターだ!なんせ彼等だけカラーだからね。
愉快な振り付けでご機嫌なナンバーを披露して、パラ…パラ…と拍手を受ける。それからグダグダなMCに突入。
(こっから総天然色↓)

彼等が語り出したのは、スターダストブラザーズの過去の物語。
元々二つの別のバンドのボーカルだったカンとシンゴ。オシャレで甘いルックスのカンのバンドは大人気。曲は良いが、昭和の芸人みたいな雰囲気が漂うシンゴのバンドはなかなか人気が出なくて、カンのことをやっかんでいた。
そんなある日、とある大きい(らしい)芸能事務所に呼び出された2人。
怪しげな事務所の怪しげな社長は2人に告げる。
「2人でグループでデビューして欲しい。君たちは生き別れの双子、スターダストブラザーズ!」…悩みに悩んで(結果金に目がくらみ)デビューを決めた2人。事務所ビルで知り合った歌手志望のまりもちゃんをファンクラブ会長に据え、スターダストブラザースの快進撃が始まった!
ド派手なプロモーションの甲斐もあり、スターダストブラザーズはたった一曲でスターダムにのし上がる。
テレビに雑誌に引っ張りだこ。街もまともに歩けないほどの人気ぶりに、まりもちゃんは寂しそう。そしてシンゴは、カンに対するコンプレックスにより酒に溺れるようになっていく…。



シンゴ役に、ニューウェーブバンド“8 1/2”のボーカリストの久保田慎吾。
カン役には高木完!…と、ビックリマークつけたところで、所詮は一括変換も出来ない知名度なのでしょうか?公開年度は丁度タイニーパンクスのデビューと同年です。
とにかく若かりし完ちゃんが可愛い!オザケンとか、星野源とかに通じる柔らかいオーラ。いっつもニコニコしてて、ピンクのテッズコートや赤いボンデッジパンツがホントよく似合う。
ロマン優光さんのいわゆるサブカル本の中では“サブカルとは町山智浩”という結論になってましたが、自分の中ではサブカルの発火点は“高木完×藤原ヒロシ”って事になってます。勿論町山さんが元・宝島という事でその辺りも内包しているからなのでしょうけど、サブカル的コンパイルセンスってラストオージーの二人が決定付けたのだと思うのですけどね。
慎吾さんは…すいません、よく知りません。なんか売れない浅草芸人みたい…。まりもちゃんは戸川京子です。超、超可愛い。

ストーリーはすごく単純で、作られた人気者スターダストブラザーズが、メンタルの弱さからヘマをやって落ちぶれて、ドン底からまた再起を図るというだけの話。ロックミュージカルで、コメディで、SFもラブストーリーもなんでもござれのハチャメチャ(←80年代風を意識しました)な作品でございます。

もうね、クラクラしちゃうほどチープ!学祭かって感じ!プロデューサーの近田春夫のテイストの可能性もありますが、表現の極端なカリカチュアやシーンの変わるテンポ感には…やっぱり手塚の血を感じてしまいますね。
ヒットラーと瓜二つの総理が芸能プロをプロパガンダの為に使ってたり、総理の息子をスターにするっていう展開は非常に予見的に見えますが、まあ偶々でしょう。産まれた時から手塚漫画に塗れていれば、手癖的にポリティカルな表現が入ってしまうだけで、基本は楽しければ何でも良いのだと思います。
映画全体の、とっ散らかって悪く言えばまとまりのない感じの中にあって、集中力を持たせるというか、求心力になっているのは主人公2人のバディ感だと思います。なんかやたらと人懐っこくてキュートなんですよね。
…にしても、85年の邦画ってこんなにラフな作りが一般的だったのかな?と思い、86年の『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』をちょっと見返してみたら、…全然違うね。やっぱり今作が余りにもラフ!勿論そこが良いのです。
ロックミュージカルではあるのですが、そこは近田春夫プロデュースだけあって全体的にニューウェーブっぽいですね。作風には合っていると思います。“スターダストブラザーズのテーマ”はやたらと耳に残りますよ。

カメオ的に物凄い人数の著名人が出てきますが、枚挙に暇が無いし、今書いても皆さん知らない人ばっかりだろうな…。虚を突かれてビックリしちゃったのはスターダストブラザーズが前田日明と写真撮るシーンが有った事!当時は多分第一次UWFくらいだと思います。そんなにメジャーだったのかな?あと“いいとも”に出るシーンがあったんだけど、コレはホントに出たのかしら?

なんか表面的な事ばっかり書いてしまって申し訳ないです。どうしても今になってみるとそこが面白く見えてしまうので。1985、浮ついてんなぁ…。
まあ凡ゆる要素が強烈に好みの差が出てしまうので、強くオススメはし難いです。
…それより『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』を観ると良いのではないかしら?サブカルど真ん中って感じで興味深いですよ。大好きな一本です!

改めて言う事も無いですが、サブカルなんてとっくに死滅してしまってます。ヴィレヴァンとユニクロが殺した。
…こんな時勢だからこそ、星くず兄弟の再起に期待してしまうのだけど…。


※投稿前に改めて調べたら、今作の監督時まだ手塚眞監督二十代前半とかなのですね…。レビュー中の苦言めいた部分は全部無しにさせていただきます。スゲー。
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