未見のアルドリッチ作品では大穴中の大穴。『甘い抱擁』に匹敵する抉り方。『甘い抱擁』ほど惨めでもう観たくないという気分にはならないのは、ひとえにキム・ノヴァクがそれなりに美しいからではということも皮肉…
>>続きを読むなによりキム・ノヴァクその人が主演であり、「『めまい』を起こしそう」「下を見るな!」なんて台詞があったりするもんだからやっぱりヒッチコックの『めまい』を思い出すのだけれど、決して出会うことはない過去…
>>続きを読む①キム・ノヴァクの1人2役といえばヒッチコックの『めまい』。その10年後に再び1人2役で彼女が出演したのがロバート・アルドリッチの『女の香り』。これは映画製作の世界を舞台にした心理劇で、ノヴァクは製…
>>続きを読む権力の力学しかない人間関係、憑依の境界線がなくなってゆくキム・ノヴァク、屋敷とそのセット、屋敷の寝室とセットの楽屋のけばけばしい紫―そんなこんな虚実が、狭く、優しさの欠片もなく渦巻いて絡まって何みて…
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