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宗教と資本主義の対立?孤独な男の栄枯盛衰?
石油の掘削で富を追い求めた男の話。
ストーリー自体はシンプルと言うか、そこに面白さを見出すような作品ではないと感じる。
一方で、宗教との対立や主人公…
ポール・トーマス・アンダーソンのフィルモグラフィは、全体で1つの変奏曲(バリエーション)のように感じられるなか、主題(テーマ)は父性の挫折であり、その主題が各作品においてどのように変奏されているのか…
>>続きを読む石油掘削の上下運動を捉えた冒頭に一気に惹き込まれる。鑑賞前の堅苦しく平板な印象とは裏腹に、縦横に動くカメラと連動するように物語にも全く淀みがない。さらに荘厳でいて軽快なスコアが彩りを添える。ダニエル…
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20世紀初頭アメリカの石油ブームで財を成した孤独な男ダニエルの物語。産油利権は争いを生み強い精神力がなければ破滅する。孤児を連れ同情を誘い採掘可能な土地を探すが、教会の建設に金が必要な宣教師にまとわ…
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