ダニエルが経済的成功と比例してどんどん孤独になってく様は痛烈。
宗教を持ち出すことで、神に祈る側の人間と、神ではなく自分の手で成功をつかむダニエルとの対比が面白く、ラストシーンは神にでもなったつもり…
繰り返される原油採掘時の事故は常に地の底に突き落とされるもので、作業員の死や子供の聴覚といった犠牲の対価として噴き上げるエネルギーを手に入れる
映画内部において垂直方向のエネルギーを内陸-海への奥…
今まであまり見たことのない堕落の仕方を観た。彼は何が目的だったのか。得たお金を実際に使ったり、豪遊したりするところを一切見せず、ただ単に結果を映す撮り方に痺れた。お金があれば何でもできるが、直接人の…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ダニエルデイルイスの名演技が見れて、それだけでも満足!
石油王の半生というだけじゃなく「宗教」が大きくストーリーに絡んでいて、詳しければもっと感じるところがあると思った
何を手に入れて何を失ったのか…
久しぶりにまた観ました。一緒に見た人は「意味不明すぎる」と言ってました。言われてみると確かにそうとも思いますが、私にはそこがいいというか。誰よりも愛を求めていたのに、愛し方も愛され方もわからなかった…
>>続きを読む光と影の配置や写し方、音響の設計、モチーフの反復など、緻密さがもたらす力強さたるや……!
資本主義と信仰を対比しつつ重ねつつ、描かれるのは、ある種の"成功"を一心に見つめるがゆえの搾取や支配。
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石油!
台詞ひとつひとつの重みが際立った脚本が魅力的で、重厚な展開に虜だった。主人公に対しての理解は及ばないものの、所々で共感してしまう自身の危うさも知覚させられる。特に、命や家族を犠牲にしてまで…
🌾人から勧められて正直これで「万歳!」とかいう愛国主義全開の映画だったらどうしようかとちょっと斜めに構えて見たが…
冒頭、ずっと台詞なし、現代音楽のようなそれも無調というよりもっと踏み込んだタイプ…