キス・ミー・ケイトの作品情報・感想・評価・動画配信

『キス・ミー・ケイト』に投稿された感想・評価

くりふ

くりふの感想・評価

4.0
【「So in Love」にFall in Love】

本作の魅力はまず、主題歌「So in Love」のうっとりな名曲ぶりです!(きっぱり) かつての日曜洋画劇場、淀川さんのサヨナラ×3後に流れた楽しき日曜の終焉を告げる、あの響き…。

しかしこの元祖(映画版)の方は、M・グールド編曲版の重厚さが薄く、しっとりな愛の歌ですね。元気出ます。サントラ借りて、厳しき日々の隙間で聴くと潤う潤う(笑)。

コール・ポーターによる舞台の映画化、キビキビしたミュージカル。自然と心が躍り、全盛期のMGMって大したものだ、という底力を感じます。

馴染みのスターさんは不在ですが、匠が集う総合力としての華がありますね。遊びが入る余裕もあるし、なかなかの特盛りです。

シェークスピアの『じゃじゃ馬ならし』を演じる劇団の話ですが、面白さの肝は劇中…『じゃじゃ馬ならし』の登場人物の葛藤と、劇外…登場人物の実際の葛藤が混線してしまうところでしょう。

で、観客無視して舞台ではじまる艶笑バトル! …「尻叩き」がいいんです! じゃじゃ馬ならしのシンボルでもある大見せ場。本作のキービジュアルもそれですね。今ならフェミが「男叩き」してきそうですけど。

ケイト役キャスリン・グレイソンさんはこの時、まだ30代に入ったばかりですが、肉厚な美熟女っぷりがいいんですよ。これは叩き甲斐あります!

もちろんその前に、伊達男っぷりが様になるハワード・キールとのデュエットが素晴らしいことは言うまでもありません。「So in Love」の初披露でまず聞き惚れますが、それがまだリハである、というところに溜めと含みがあって、名場面となっていました。

この二人はあまり踊れないそうですが、そんな歌唱中心チームとダンス中心チームに分けたキャスティングも巧いなー、と思います。

ダンス代表がアン・ミラーさん。この人のタップがまた見事なんですが、初っ端、狭いアパートの室内を縦横無尽に踊り切る所にまず匠を感じます。広いステージよりむしろ難しいんじゃないだろうか。ちゃんとそれを追うカメラもいい仕事していますが。

ただお顔がちょっとね(笑)。ほっぺがふくよか過剰なのと、目が座ってるところがちょっとこわい。…でも、見事なラインフル見せボディには文句ありません!

彼女と、三人の求婚者役とのミュージカルが一方の大見せ場ですね。その一人が駆け出しの頃のボブ・フォッシーですが、彼のダンスは一番鋭利ですぐわかります。彼ら若手ダンサーにはそれぞれ、好きな振り付けで踊らせたそうで、本作の懐の深さを感じます。元舞台にはなかったものも追加しているそうですね。

懐深さの究極は、まるで踊れなかった借金取りおじさんコンビでミュージカルをつくってしまったこと。でも、これがホンワカでいいのですよ。結果的に、一番なごめるシーンになっていると思います。どこかコケティッシュだし!

ラストはあっけなくて、ケイトの豹変ぶりがものすごいんですが、シェークスピア原作が様々な解釈をされてきた歴史を思うと、受け取り方も様々だと思います。「ケイトの逆襲」としてこの後を妄想してみるのも面白いですね。

みてから時間経ってしまった作品なのですが、いまだに、塊としての面白さ・華やかさが心に残っています。こういう、ちょっと知られていない風だが実はちゃんと面白い、という作品こそ、午前十時の映画祭でかけてもらえないものですかねえ。できたらスクリーンで楽しみたいです。

<2014.3.2記>
本日の巣ごもり鑑賞。
コール・ポーターの名曲が散りばめられたミュージカル。
中でも『So In Love』、痺れる。
劇中劇でシェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』が演じられながら、バックステージで元妻、新人女優とその彼、二人のギャングが絡み合ってドラマが進んでいく。
製作された1950年代の輝きもシーンから溢れ出て心地いい。
ogi

ogiの感想・評価

3.9
人気ブロードウェイミュージカルを映画
化したもので、劇中劇とバックステージ
での一波乱が見どころの、ミュージカル
コメディです!!
大ヒット作の立役者こそがMGMとは縁
の深い音楽担当のコール・ポーター♪

この他にも注目すべきは、振付の一部が
ボブ・フォッシー🕺であるということ。
本人もヒロインの妹に求婚する三人衆の
一人として出演しているんです✨

ダンスはさながら『シカゴ』を思い出す♪
ボブ・フォッシーらしい緩急をつけた要
はキザでカッコいいやつです😎♪
当時としてはかなり斬新なダンスだった
らしく注目されたみたいですね✨✨

本題ですが。。

主演フレッドの元にコール・ポーターが
きて、シェイクスピアの喜劇『じゃじゃ
馬ならし』をベースにした新作ミュージ
カル"キス・ミー・ケイト"が出来たと
駆けつけてきたことから始まる。

主演フレッドの相手役ケイトを演じるの
は何故か元妻のリリーなんだけど、互い
に未練があるから逆にややこしくなる…
何とか新作の舞台はスタートするけど、
この元夫婦が舞台本番の最中にトラブル
の火種となる私情を持ち込んだことから、
一波乱起きるというストーリー🤣

なかなか結婚しようとしないヒロインの
ケイト…頭を抱える父親、ケイトの妹、
姉妹に求婚して振り向かせようと懸命な
男たちの構図がジャジャ馬ならしの面白
さなんですね〜

言われて気づいた程度ですが、、
『ショウボート』のキャスリン・グレイ
ソンとハワード・キールが主役を張るも
ダンスは一切しないので、歌のシーンは
ちょっと長く感じてしまった💦

なので、
ケイトの妹ビアンカ役のアン・ミラーが
前半なら主役を喰う勢いで、歌にダンス
に冴え渡ってました💃
ユニークなキャラと一級品のダンスには
一見の価値があるはずです✨✨

あまり観られてないけど色んな角度から
楽しめるミュージカル映画だと思うなぁ
コール・ポーターやボブ・フォッシー、
ミュージカルには欠かせない逸材を知り
たい方はぜひ👍
Adele

Adeleの感想・評価

1.0

このレビューはネタバレを含みます

いきなりですが、本作に出演しているアン・ミラーのファンです
日本では、ミュージカルファン以外だとあまり知名度は高くなく、彼女のファンだという方にあまりお目にかかったことはないし、聞いたこともあまりありません
そんな状態なので、彼女の出演作品は日本で観れるものはあまり多くないのが非常に残念です

本作はシェイクスピアのじゃじゃ馬ならしをもとにしたミュージカル作品の舞台の主人公達があれやこれやとドタバタを繰り広げていくストーリー

主役はあくまで、キャサリン・グレイソンとハワード・キールで目的のアン・ミラーは準主役といったところです

オープニングからのアン・ミラーの『Too darn hot』は最高にかっこよく気分上がります!!!
その後もちょこちょこと出てきて、歌ったりするのですが、後半はほとんど出てこなく、ファンとしては少し物足りない
もう少し、アン・ミラーの歌と踊りを披露して欲しかった

肝心のストーリーですが、じゃじゃ馬ならしで主役を演じる2人は元夫婦でいがみ合っていますが、まだお互い気持ちがあるのは見え見えなので、ラスト展開も簡単に読めてしまい、途中からダレてしまった…

リリー役のキャサリン・グレイソンが高飛車でワガママ女にしか見えず、始終イライラして全く共感できなかった
何なら、アン・ミラー演じたルイスの方が多少bitchだけど、ネチネチしてないし、あっさりしてて好感が持てた

ハワード・キールのバリトンの歌声は相変わらず素晴らしく聞き惚れてしまう

レビューを拝見していると、やはり、アン・ミラーに対してあまり良い印象ではない方が多いようで…
それもそのはず
今回は正直、あまり上品だとは言えない役柄だったし、オープニングから、まるでショーガールのような衣装で美脚丸出しで身体をクネクネさせながら、媚びるように踊っているし
しかし、ファンからすると、あのクネクネした感じが他のタップダンサーにはない、アン・ミラーだけの特有の魅力であって、そうじゃない人からするとあまり良い印象ではないかもしれませんね
また、今回は自分の美脚にかなりの自信があり、始終、脚を見せたがる役でもあり、それがまた、個人的には面白く感じたけど

また、アン・ミラーを見苦しいほどムチムチしていると評している方もいますが、わたしはそうは思いません
ダンサーだから、ある程度の筋力は必要だし、アン・ミラーの身長は割と高い方だと思うし、彼女の骨格は華奢ではなく骨太に感じる
女性のわたしからすると全然ムチムチでも見苦しくもなく、ちょうど良いスタイルだと思う
脚は長く、腕は細い
腰の位置は高いし、なんといってもあの美脚
余計な脂肪はほとんどないのにどこがムチムチ???
ほんと、人の価値観や見方ってそれぞれで面白いですね

映画のレビューというより、アン・ミラーについて語ってしまいましたが、彼女は当時のダンサーに比べると健康的な魅力と健全なセクシーさ、そしてワイルドで野性味溢れる踊りと力強いタップ
、そして豊かな表情
何よりも、歌も自分で歌っているところもすごいと思います
当時は、ミュージカル映画でも女優陣の吹き替えもあった中、アン・ミラーは演技し、踊り、歌も自分で歌っていた
自分の中では、アン・ミラーは過小評価されている人物の1人でもあります

作品自体は、結局、女性は男性の言うことを聞き入れ、服従するといったラストは大いに疑問で納得いかないし、例え、映画だとしても、人前で女性のお尻を叩いたりするのはどうなのでしょうか???
当時、1950年代は許されたのかもしれませんが、現代ならあり得ないことだと思う
そういったシーンや内容なので、その点に疑問を感じたり、嫌悪感がある方の鑑賞はあまりオススメしません

スコア1.0は、アン・ミラーの『Too darn hot』のためだけにつけたものです
Baad

Baadの感想・評価

4.0
言わずと知れたバックステージもののミュージカルの古典的な名作のひとつです。
バックステージもの特有の社会性や、コール・ポーターが曲を書いていることからついしゃれた都会風の演出などを期待していましたが、全然違った雰囲気の映画でした。

シェークスピアの『じゃじゃ馬ならし』のミュージカル版を地方公演して歩く一座の内幕ものという設定のふつうのアメリカのミュージカルで、離婚した妻と若手女優の間で揺れる座長のスター俳優を巡る娯楽性の高い艶笑喜劇にまとまっています。

シェークスピアの原作と特に違うのは、妹のビアンカの性格でしょうか。踊りがとてもうまく、庶民的な雰囲気のアン・ミラーをキャスティングしているため、お世辞にも上品で慎ましやかとは言えません。
それにくらべ、姉のケイトは気は強いものの都会的で上品な美女です。原作のイメージとは、ほぼ正反対(笑)。

座長役を演ずるハワード・キールとケイト役のキャサリン・グレイソンは非常に歌唱力があり、主に歌と演技で、芝居を盛り上げました。

一方、ビアンカと3人の求婚者たちのダンスはため息が出るほど素晴らしい。求婚者の一人にボブ・フォシーがキャスティングされており、フィナーレで官能的なダンスを披露していますが、これが彼の出世作のようです。

見終わってから思い返してみると、ラストは完ぺきにうやむやになっているのですが、素晴らしい歌とダンス、ハワード・キールと借金を取り立てにきたヤクザの子分たちの繰り広げるコメディーの楽しさで、フィナーレの幕が閉じた後にはすっかりいい気分になりました。
役者の芸を見せることに徹した映画なのでしょう。

また、当時流行の三次元映画だそうで、特殊なメガネをかけてみると映像が飛び出して見えるらしいです。そのせいで、色が少しくどいのですが、代わりと言ってはなんですが、背景の美術や撮影方法が上手く奥行きを出す様に工夫されていて構図がとてもきれいです。

特典映像のインタビューによれば、ハワード・キールとキャサリン・グレイソンはダンスが苦手。この二人のダンスシーンも、この時代のミュージカルだから当然あったのでしょうが、どこにありましたっけ?思い出せません(笑)。

ヤクザの二人組にいたってはミュージカルは未経験で、振り付けの特訓を受けたそうですが、それもサボってばかり。それでテストで適当に踊ったら非常に受けたとかで、映画でもそこそこのレベルなんですが、それがまた味があってかわいらしい。

全盛期のMGMミュージカルといえどもキャスティングは歌や踊りだけではなく役者の個性や適性を総合的に見て行われていたことのこの映画は良い見本だろうと思います。

(2007/04/09記 修正済)
neroli

neroliの感想・評価

3.9
先日観た、ウディ・アレン監督の「ミッドナイト・イン・パリ」
主人公が、1920年代にタイムスリップした際、「コール・ポーター」がいました。
 
ブロードウェイミュージカル『キス・ミー・ケイト』の作詞・作曲を担当。
「So In Love」
「Too Dane Hot」
 
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲
「じゃじゃ馬ならし」上演の裏側、離婚後の男女関係を織り込んで仕上がった、ミュージカルコメディ♪
 
私的には、最後がちょっと強引かも!?と思いましたが…(笑)
 
 
ミュージカルは楽しい♪
 
 
 
れすと

れすとの感想・評価

2.7
所属のミュージカルサークルで「Another opnin' another show」と「Too darn hot」のナンバーを出した思い出があり、鑑賞!

舞台版とは違ってAnotherはカット(BGMのみ)だったり色々残念だったけど、
映画だからこそのセットなどの世界観作りが壮大
りば

りばの感想・評価

-
シェイクスピアのじゃじゃ馬ならしがベースのMGMミュージカル。コールポーター作詞作曲。

この時代のミュージカル作品でちょいちょい見かけるキャスリングレイソンがまた出てた!
オンステージとバックステージでドタバタするラブコメでケラケラ笑いながら観れました。Too Darn Hotサイコー🥰
lemmon

lemmonの感想・評価

3.7
とっても楽しい😆。


アンミラーを中心とした男女6人のダンスチーム。最高やね💃🕺。
ハワードキールとキャスリングレイソンのオペラさながらのバリトンとソプラノボイス。
グレイソンは「錨を上げて」で少し苦手意識があったが、本作ではただ高い声をキンキン出すだけじゃなく、ガナリ声を巧みに使って、軽やかに本作のヒロインを演じていて好感触😊。

3D映画だったようで、カメラ目線の演出がちょこちょこあり。
いつか3Dで観てみたいものだ😄。

ハワードキールの包容力はいいねえ。
観ていて清々しい。
「略奪された七人の花嫁」のあんちゃん役が印象に残っている。また観たくなってきたなあ。


「じゃじゃ馬ならし」をベースにコールポーターの新しい舞台を準備する。元夫妻と夫の新しい恋人が共演。舞台さながらの元夫妻の関係や如何に。


「ザッツダンシング!」の影響で久々に観たが、前より好きになってるなあ☺️。
ぽ

ぽの感想・評価

3.4
2020.9.13のレビューメモ⇩
(鑑賞中に気になったことぽんぽん書いてるから支離滅裂だけどまとめなおす気力もないのでこのまま投稿します。笑
アンミラー以外はお話も登場人物も好きになれなかったな。)

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コールポーター!!ミッドナイトインパリで出てくる、わたしの好きな曲つくった人だ〜!
おしりあんなに叩かれるのさすがに引く
ゲーブル氏(アンミラーの舞台裏)クラーク?ってのがよい
ザッツエンタテイメントで見たシーン
なんで最後戻ってきてるの
床入りとか最後のセリフがなんか嫌だ〜〜

キャサリングレイソン歌上手いけど鼻が気になってしまって笑 そんで気性荒すぎて怖い
ハワードキールも掠奪された7人の花嫁しか見てないけどあんま好きじゃない
男性陣の衣装みんなぴったりタイツだったのも見てて微妙な気持ち...

まあアンミラーが最高だったので良いか。


特典映像の、後年のみんなのインタビューが貴重だし面白すぎた
振付師のハーミーズパンが途中セーラーの服着て出演してるのね


将来のジーンケリー夫人?!?!
あのシーン、そんなに6人それぞれの後年に影響を与えたのか...
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