テオ・アンゲロプロスの美しくも、残酷な姉弟の旅。二人の目的地は霧の中で、行けども見えてこない。それは二人の人生そのものではないのか。脚本に、「ユリシーズの瞳」「ノスタルジア」のトニーノ・グエッラ、「…
>>続きを読むこれ以上の映画は自分の中で今後もないと思うけど、あったら困るので4.9。今まで何度も5点つけてるが一度つけ直すか。感想は書きたいけど言葉にすると安っぽくなってしまいそうだから書かない。ちゃんとした言…
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容赦がない。
全編通して徹底的に鈍色が支配してて、荒涼とした風景を撮るのが天才的に上手い。外の景色もそうだけど建物もどれもこれも無機質で荒んだ感じで、地中海の空と海の鮮やかな青もヘレニズム時代の輝か…
長回しによる緊張感、リアリティラインの絶妙な飛び越えによる浮遊感というテオ監督の持ち味はそのままに、子供達のロードムービーを描いた作品。言わずもがな素晴らしいショットの連続で良かったのだが、映画内の…
>>続きを読む人生初見のアンゲロプロス作品、幼い姉弟が会ったことのない父親がいるというドイツまで冬の長く辛い旅をする物語。それぞれ10代前半と6-7歳かと思しき姉と弟。鉄道を無賃乗車して捕まっては逃げ、雪や雨に降…
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木の葉のように旅をする
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📍あらすじ
少女とその弟は名前も顔も知らない父親を探して金も持たずに列車に飛び乗った。アテネ…
映画を観ることが生きることだと感じさせる作品のひとつ。寝室のドアの隙間の明かり。自分の世界と外の世界。親ですらこちらの世界には入れない。
あきらめずに前に進む。
取り込まれずに勇気を持って。寒さも空…
すげえ…!クレーン撮影が至高。夜の照明が最高。霧/雨/雪/逆光の美しさよ。きわめて緩慢な速度で常時動き続けるカメラによって語られる冷たい映像はタルコフスキーを感じるし。突然物語世界の外側から雪崩込ん…
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