長回し(ロングテイク)による、写実主義的なまなざしによって立ち上げられた、象徴主義的な世界像。劇中で少年が叫ぶように「ずっと続いてほしい」官能が、1つ1つのシーン(ロングテイク)に宿っていた。
テ…
このレビューはネタバレを含みます
テオ・アンゲロプロス監督作品。顔も名前も知らない父に会いたくてドイツを目指す姉弟のお話。
言葉にしにくいがとても良かった。詩的で美しくも悲しい。死んだ馬に泣くアンゲロプロスとは対比に結婚式の喜びの場…
さすがはアンゲロプロス。
だけど少し期待しすぎた。
アンゲロプロスの最高傑作的な評価を獲得している印象だったが、個人的には他のが良かったかも。
子ども2人のあまりにも痛々しい旅路はまさに五里霧中。…
長回しの中で前景でも後景でもフレームの外でも何かが起きている。
闇から光へ、光から闇へと遷移しながら移動し続ける主人公2人の旅は、最後の列車で2人の顔に影が落とされた時、あるいは2人の乗るボートがサ…
テオ・アンゲロプロス監督の映画は極端な長回しが特徴で作風もやや難解なので人を選ぶ作品であり、万人にはお勧めしがたいが合う人には合う、ハマる人にはハマる映画だと言える。タイトルや映画会社の名前も出ない…
>>続きを読むテオ・アンゲロプロスの美しくも、残酷な姉弟の旅。二人の目的地は霧の中で、行けども見えてこない。それは二人の人生そのものではないのか。脚本に、「ユリシーズの瞳」「ノスタルジア」のトニーノ・グエッラ、「…
>>続きを読むこれ以上の映画は自分の中で今後もないと思うけど、あったら困るので4.9。今まで何度も5点つけてるが一度つけ直すか。感想は書きたいけど言葉にすると安っぽくなってしまいそうだから書かない。ちゃんとした言…
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