妖僧の作品情報・感想・評価

「妖僧」に投稿された感想・評価

当時としては珍しかったであろう純真高潔な道鏡像…
道鏡役の市川雷蔵さんは、本来この役のために髪を剃ったが、監督の意向でフサフサロン毛&ワイルドなお髭姿となったそうな。つるつる美坊主道鏡、惜しかった…
恵美押勝(作中では藤原良勝)は完全なるかませ犬。恵美太師通常運転です。
市川雷蔵のスタイルからしてB級感満点だがそんなことは無い。奈良時代、女帝・孝謙天皇の寵愛を受け権力の座を登り詰めた僧・道鏡の話。歴史で習った藤原仲麻呂の乱(恵美押勝の乱)も出てくる。

かといって、絢爛たる王朝絵巻あるいは重厚な歴史絵巻かというと、そうでもない。

妖術を操りつつ民のために尽くそうとするむさ苦しい怪僧が、純粋無垢に育った処女で美人の女帝と出会い善政を行うが、それに嫉妬した藤原氏が謀反を起こす、というのが物語の前半。そして後半では、ピンチを乗り切った怪僧と女帝が、実行しようとしていた善政はどこへやら、一大メロドラマを繰り広げる。

文章におこすと何が何やらわからない物語のようだが、決して支離滅裂というワケでは無い。ただし、B級では無いものの怪作の部類には属する。