大菩薩峠の作品情報・感想・評価・動画配信

「大菩薩峠」に投稿された感想・評価

mh

mhの感想・評価

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「大菩薩峠」のことを何も知らないで視聴したのちググる。
時系列は同監督作「侍」で扱った「桜田門外の変」のすぐあとくらい。水戸の天狗党の生き残りという触れ込みで芹沢鴨以下、新撰組の面々も登場する。んだけど、「大菩薩峠」の原作はフィクションとのこと。
主人公、机竜之助が頭おかしくて面白い。
理由もなくひと殺す。約束を簡単に破ったり、奥さん殺したりほんと最悪。これを仲代達矢が演じててその不気味なたたずまいがほんといい。
三船敏郎はりりしいタイプの武芸者でかっこいいし、義賊を演じる西村晃がめちゃはまってる。見るとこ多い。
そんな中でもいちばんの売りはなんといっても殺陣。序盤にあった山道の殺陣すごい。ラスト十分間の殺陣は新撰組相手に血みどろになる。何年も前にこの殺陣だけをyoutubeで見たことあって、ちょっとしたトラウマになってたレベルのすさまじい殺陣。
原作ではこれから先も続くみたいなので、机龍之介はここで死なずにまだ生きてるということになる。信じられん。
「侍」は橋本忍感が強かったけど、こちらは岡本喜八感が強い感じ。
圧倒的に面白い!
とんでもない暴力的なエンディング!!
こんな終わり方する映画見たことない。
このエンディングのためだけに見るべき!

Filmarksのレビューが198人分しかないのが信じられないくらい衝撃的な映画です。Amazonプライム・ビデオで見れるようになっているのでぜひ見て欲しい!!

いきなり冒頭で仲代達矢扮する机龍之介が通りすがりのお爺さんを何の脈絡もなく斬るところから始まる衝撃。剣の道のダークサイドに落ちた机龍之介は義理も人情も倫理も生活すらも叩き斬って、どんどん深い闇に落ちていきます。

その机龍之介を仇として追い修行を重ねる加山雄三扮する宇津木兵馬。机龍之介を待ち伏せするのですが…。ここからのエンディングがとんでもない!!

大長編の原作を前編後編に分けて映画にするつもりだったのが、後編の製作はしないと告げられてこんなエンディングになったのだそう。鬼気迫る壮絶な殺陣、仲代達矢の凄みを見ました。

いや、本当に凄い映画だった!
すげ〜面白かった〜。

ただラストの仲代、強すぎてチョイ萎えた
サイコでニートな仲代達矢がとにかく斬りまくる、というかなり常軌を逸した作品。厭世観たっぷりでほぼ怪談だし、最後ヘロヘロになってる仲代さんが、もはや山ちゃんの100人斬り過ぎてオモロなってきた。三船、加山が完全にスカしに使われているのもスゴい。
仲代達矢と言えばニヒル!
色気溢れる冷血魔剣士とか最高かよ濡れる

喜八時代劇はもっと評価されるべき
頼みますよ春日さん!
MadKazuMax

MadKazuMaxの感想・評価

4.1
武士道も忠義も持たないその刀は、心も持たずただ、ただ無差別に人の血を吸い続ける。
光のミフネと、闇の仲代の色気がたまらない。
剣は心なり

大菩薩峠(だいぼさつとうげ)は、山梨県甲州市塩山上萩原と北都留郡小菅村鞍部の境にある峠。

映画は、この峠からはじまる。
この峠で、見知らぬ男(机竜之助)に斬られた老人の孫娘。
老人を斬った男は、剣術試合で殺した男の女と夫婦になる。
剣術試合で殺された男の兄は、島田虎之助の道場で稽古にはげむ。
江戸では、近藤勇率いる新選組が不穏な動きをはじめる。
やがて、舞台は京都に移り・・・。

仲代さん演じる机竜之助は、音無しの剣術の使い手。
剣をだら~っと下にさげた変わった構えをする剣術。
これが少し不気味で、カッコいい!
かなり狂った男で、仲代さんの目力が怖い。
瞬きしてなかったんじゃないかなぁ~。
ずーっと、目が開きっぱなしで、なにかに憑りつかれた演技が見どころ。

この男は剣術に優れており、他人数に囲まれても敵なし。
次々と血の雨を降らしていく。

もう一人の最強の男、三船さん演じる島田虎之助!
雪が降り積もる中での殺陣シーンが血なまぐさく美しい。
真っ白な雪景色が、血の色に変わる。
その姿を観て、竜之助(仲代さん)は、戦う気力を失う。

"剣は心なり"
"剣を学ぶものは、心を学べ!"
"心正しからざる剣は、邪剣だ!"

ここ、めーっちゃカッコよくて、痺れっぱなし!!!

そんでクライマックスが、かなり凄い!!!
竜之助は過去の怨念により、どんどん狂っていくんだけど・・・。
怪談映画みたいな恐怖であり、狂気。
そこからの新選組との死闘が、凄まじい。
永遠に続くかのような、敵との死闘。
次から次へと斬って、斬っての繰り返し!!!
いや~。こりゃ、すげぇ~!!!

あとカメラワークが、いちいちカッコいい!
全部、画になるんだもん。
こんなの魅せられたら、しばらくは普通の映画じゃ満足出来ないかもしれない!

ただ、原作が未完らしく、映画がブツ切れで終わる・・・。
急に終わるから、ビックリしたけど、最高潮で終わるんで、ある意味、良かったのかもしれない・・・。
彼が辿り着く道は、一つしかないけど・・・。
NR

NRの感想・評価

4.0
個人的には片岡千恵蔵版より
コチラが好み。
分かり易い。

終始、バッキバキの
仲代達矢の目…。
「切腹」を思い出した。
ラストの大チャンバラが圧巻!
それと、仲代達矢の目が怖い!
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.8
初見は20数年前の浅草東宝。この度スカパーにて再見。
やはり三隅・雷蔵版よりこちらの岡本・仲代版の方がいいなぁ。

主人公の机龍之介が、単純に仲代の方が似合ってる。雷蔵はイケメン過ぎるんだよ。仲代の腹の読めない悪党っぷりがテーブルドラゴン之助のスケールの大きさにリンクしてる。


宇津木兵馬が加山雄三。島田虎之助に三船。兵馬の敵討ちに対し思わず応援したくなる。
中盤の三船・虎之助による雪中でのチャンバラの凄まじさよ。スゲー格好良い。

本来何部作にも分けて作られる原作だが、今作はこのあさ1作で完結させる為に独自の終わり方をしてる。でも僕はこっちの方が好きだなぁ。狂気に落ちての新撰組相手の大立ち回りなんて、カタルシスに満ちてるよ。