プーデュが家の中を荒らしまわる姿が不条理すぎて怖い。「ルノワール」だから、どうしても絵画と比較されることが多いし、明らかに意識しながら作っていたのは間違いない。しかし一枚絵の美しさではなく、運動性こ…
>>続きを読む水に流すのではなく水に流れていく、とち狂った浮浪者の人生。自然発生的なユーモアではなく、あたかも凡ゆる仕来りをわかった上で全部外してきているような身軽さにツボる。ずっと気になっていた早稲田松竹も素敵…
>>続きを読む生命を拾ってもらったのに傍若無人な態度でなりふり構わず恩人に迷惑をかけまくる。手塚治虫のばるぼらを想い出した。
とはいってもばるぼらにはちゃんと「ミューズ」としての役割があり、ブーデュはただやりたい…
ブーデュの身勝手な振る舞いが物語とはいえ途中から耐えられなくなり嫌悪感高まる中、強引に関係を結んだ相手が本気になってしまい立場が逆転するあたりから喜劇なんだと受け入れられて最後は面白く観ることができ…
>>続きを読むかったり〜から死んじゃおってな感じで川に身投げした流浪の男 腕を広げたり閉じたりする謎の心肺蘇生法で水抜きされて、彼を助けたブルジョワ家庭に転がり込むんだけども、靴ひとつ磨くだけで家中を無っ茶苦茶に…
>>続きを読む放浪者・ブーデュ。命を救ってくれた書店主の家での狼藉の数々。90年前でも、世間の物差しでは色眼鏡で見られ、眉間に皺を寄せられ、という感じだったのだろう。それでも、滑稽モノとして、映像作品としても問題…
>>続きを読むルノワールといえば『ピクニック』にみられるような自然の風景を美しく切り取るような映像だと思っていたが、むしろ意図的に演劇的な演出を取り入れているのかもしれないと最近考えるようになった
今回の作品で…