歴史、生活の中で繰り返される愛おしさと繰り返してしまう愚かさの同居に、 悲しさがコメディになる事を思い出していました。場所や音、モノ、動物達がそれを関係ないみたいに側で見ている事で、その哀愁漂う人間…
>>続きを読む祖国で作品の上映中止や公開禁止処分を受けてきたオタール・イオセリアーニ監督が1979年に活動の拠点をフランス・パリに移してから初めての長編作品。1984年、長編4作面。18世紀末の絵皿と貴婦人の裸婦…
>>続きを読む18世紀の美しい装飾の絵皿と19世紀の淑やかな裸婦の絵画が、現代パリの富裕層の手に渡り、そこに留まることなく人から人へと流れてゆく過程を、市井の人々の奇妙な日常を映しながらコミカルに描かれる群像劇。…
>>続きを読むある中世の絵画を巡る群像劇
かと思いきや、そうはならない。
複数の登場人物たちが、とある狭い社会の中で複雑に絡み合うのかと思えば、絡み合うのは表面的なレベルに留まる。
絵画が物語の軸になるかと思…
一粒の雨粒が蜘蛛の巣全体をふるわすように全てが奇妙に繋がって振動していくのは世界の縮図めいて興味深かったし、おもちゃめいた表現がまた箱庭感に拍車をかけていてコミカルではあったけれど私の感性はこの映画…
>>続きを読む【手から手へと渡るクラフト】
オタール・イオセリアーニ監督がパリに拠点を移して初めて手掛けたオールパリロケの1985年の作品。
〈あらすじ〉
18世紀。ある邸宅で割れたものと同じ絵柄を職人が描い…