のらくら兵の作品情報・感想・評価

「のらくら兵」に投稿された感想・評価

『ゲームの規則』のリズミカルさは、無声映画由来ということか。幾何学的に規則的な構図と動きと、どこでも成り立ちそうなありふれた風刺漫画の型があって、そこからはみ出す素の動作が奔放な喜劇を作る。チャップリンのような計算づくの説明臭さはなく、ひたすらあっけらかんと野蛮
nagashing

nagashingの感想・評価

3.5
1928年製作とは思えないカメラの躍動感、アングルとポジションの多彩さ、構図の奥行き。『ゲームの規則』など以降の作品の片鱗をのぞかせつつも、サイレント映画らしい動的な楽しさとプリミティブな美しさに満ちている。一挙一動になにかやらかしそうな予感をはらんだミシェル・シモンがおかしくってしょうがない。フルボッコにされたあとに失恋が待ち受けるのはたんなる悲劇の追い打ちにすぎないはずなのだが、アクションでボロボロになった身体にドラマによる傷心があと追いする、というメチャクチャな身体表現に見えてしまいヤバかった。クライマックスの火と水の大狂宴もアゲアゲ。イラスト入りの中間字幕がとっても可愛い。
国立映画アーカイブのサイレント上映。

映された絵画からカメラが引いていって再び近づいてく。いわゆるドリー撮影が繰り返される(そして電球の紐が気になる)冒頭がとても印象的。それ以上に印象深いのは後半の回転花火アンド水の放射のクライマックスの、上から撮った手持ちカメラの映像だけど、状況説明や心理描写抜きで繰り広げられる人々の乱れ方は笑いと同時に恐怖を感じさせた。BGMなしの完全な静寂上映だっただけに余計に混沌。これがルノワールの「おおらかさ」なんだろうか。余興会場から主人公格の男女二人が飛び出し群衆がそれについていくカットと二人だけで暗い森を歩くカットのつなぎもヤバい。

ミシェル・シモンはほんとにいい顔してるな。
natsu

natsuの感想・評価

3.8
ジャン・ルノワール3本目
こんなに長い無声映画を見るのは初めてでいい経験になった(127分)

笑うはずの箇所もクスリともできない自分に対して、けっこう声出して笑っている人が沢山いた。

ほとんど年配の方だったんだけどやっぱり、笑いのツボも世代によって違うんだと思った。

福田さんの笑いに大人が笑えないみたいに、自分と同世代の人たちはこの時代のコメディに対して笑えないと思う。
見終わってからじわじわきてる。とっちらかっているようで各シーンが脳裏に焼き付く。花火をバックにした狂気の笑顔が忘れられない。
ルノワールの映画が醸し出す幸福感って何だろう。リアル1920年代ファッション。
か

かの感想・評価

4.0
最後の最後、とてつもなくすごいモンタージュが登場する!それを見るためでも価値ある130分です!

宴会場→森のところね。

パーティーシーンは手持ち撮影なんかもしていて、映画の現代を感じる。古めかしい無声映画を見ている感覚はまるでない。それまだなかったようなクローズアップが出てくるし。

いろんな辻褄とか説明はめちゃくちゃだけど、パワーのある映画。
ゼミの先生とバンドネオン&ピアノ付きで鑑賞。胸のすく傑作。土壇場鑑賞だったけど大当たり!はんなりふっくらと流れをいなすおおらかさ。ダレ場無くて完璧。牢窓越しの口づけと回転花火からの自然な暗転でカメラが固くなる。ここになってギュッと場を掌握。
SH

SHの感想・評価

3.2
1928年のルノワール監督のサイレント映画。「素晴らしき放浪者」や「ゲームの規則」にもつながるルノワール監督らしいムチャクチャっぷりが出てる。男女が簡単にくっついちゃったり身分の壁もすぐに超えちゃったり。もうドタバタを超えてカオスというか。
ナガ

ナガの感想・評価

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「大人は判ってくれない」のトリュフォー監督が喜劇の傑作としていた映画。
ユーチューブには字幕がなかったのでフランス語、ほとんどわからなかったけど軽快な音楽とドタバタ劇で楽しめた。
主人公はキートンみたいなキャラクター。おぼっちゃまで世間知らず、間が抜けている。そんな彼とその家に仕えている青年が軍隊に入ってドタバタ…😆
ストーリーにちょこちょこ挟まれるイラストがとってもキュート😍こういう絵大好きです。
改めてDVDでちゃんと字幕付きで見たいので、星は今回つけません。
Wednesday

Wednesdayの感想・評価

4.1
トリュフォー?がもっとも愉快なフランス映画って言ったのもわかる!
愉快なトーキー。
久しぶりにトーキーみたけど明るくて楽しい、コメディはトーキーが1番相性いいのではないかね。
文字だけじゃなくてかわいいイラスト付きなのもよかった。

キートンが好きなら好きだと思う。

ガスマスクのシーンが特に好き。


特に見張り番の眠りが深いっていうセリフがシェイクスピアのマクベスと似てるなと思った。
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