のらくら兵の作品情報・感想・評価

『のらくら兵』に投稿された感想・評価

324
3.8

クラシカルな笑いが素朴で良い。シンプルだからこその強さがある。序盤、兵役前の自宅食事会のカメラワークが良すぎる。イラスト入り中間字幕が素敵。キャラクターと状況のミスマッチによる笑いをベースに、大半が…

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カメラがパンすること、移動すること、外で撮影することが画面をこんなにも生き生きとしたものにしてくれることを教えてくれる。
そして手持ちカメラによるブレは既にこの時点で生まれている。
4.5

『ゲームの規則』『大いなる幻影』の原石。一方は上級国民を嘲笑し、もう一方はその尊厳を讃えているという矛盾!それよりも二つのフィルムが分岐していく以前の集合として観ると興味深い。
狂騒と多角関係は言う…

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2.8

兵役コメディ。

ルノワール長編4作目。
詩人とその召使いが入隊するところからはじまるドタバタ劇。

チャップリンやらのアメリカのコメディの影響が大きく、模範的なサイレントコメディという感じの出来。…

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ルノワールの大活劇。ミシェル・シモンの喜劇的身体とは上半身と下半身がまるで連動していないかのように振る舞うことのできる驚異的な運動神経の研ぎすまれ方にある。
菩薩
3.9

キッスで始まりキッスで終わる助平丸出しのルノワールだが、トリュフォーをして「最高の喜劇」と言わしめた一作は伊達で無い。ルノワール版のフルメタル・ジャケット(笑)はとにかくしっちゃかめっちゃかしていて…

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『ゲームの規則』のリズミカルさは、無声映画由来ということか。幾何学的に規則的な構図と動きと、どこでも成り立ちそうなありふれた風刺漫画の型があって、そこからはみ出す素の動作が奔放な喜劇を作る。チャップ…

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3.5

1928年製作とは思えないカメラの躍動感、アングルとポジションの多彩さ、構図の奥行き。『ゲームの規則』など以降の作品の片鱗をのぞかせつつも、サイレント映画らしい動的な楽しさとプリミティブな美しさに満…

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国立映画アーカイブのサイレント上映。

映された絵画からカメラが引いていって再び近づいてく。いわゆるドリー撮影が繰り返される(そして電球の紐が気になる)冒頭がとても印象的。それ以上に印象深いのは後半…

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o72
3.8

ジャン・ルノワール3本目
こんなに長い無声映画を見るのは初めてでいい経験になった(127分)

笑うはずの箇所もクスリともできない自分に対して、けっこう声出して笑っている人が沢山いた。

ほとんど年…

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