ブロンド少女は過激に美しくの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『ブロンド少女は過激に美しく』に投稿された感想・評価

3.7
Manoel de Oliveiraz(1908-2015)
Debussy
《Arabesque No.1》

 リカルド・トレパが職を失った後に住む家が監禁部屋かと思うくらい暗いのが良い。電車クローズアップ。回想と電車の繋ぎがとても冷めているのと時間経過の呆気なさ、カタリナ・ヴァレンシュタインとの別れの劇的…

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再見。前に見たときはラストにひどく驚いた覚えがあってそれが何故だったかよく思い出せなかったけど見直してみると本当になんでもない「ただそれだけ」の映画だった。初見時に驚いたのもまさしくそれだけの映画で…

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yuuuk
3.9

オリヴェイラの作品は家路だけ見たことがありました。移動ショットが少ないひと昔まえ風の撮り方。

前提条件が違っていたら、お話になりませんよね。仕事でもお付き合いでもそれは同じ。終わり方はスカッとした…

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伯父の洋品店に勤める青年、向かいの家の少女に恋をする。少女との結婚を伯父に話すと大反対、店を追い出される。妻を残して出稼ぎに行く青年だが…。なんだか、メキシコ時代のブニュエルのような展開に。
鉱石を研磨するような手つきで、無機質な、徹底的な美しさが画面に現れる。無駄が一切ない。禁欲的でありながら、芳醇な「間」が映像を満たしていく。永遠に観れる類の映画。
R
4.0

列車内で隣り合った女性に自らの身に起きた不幸を語る回想形式の映画で、横並びの男女の視線は不自然なまでに交錯を避けていて、それとは反対に、向かい合わせの窓越しの男女の視線は切り返される。半透明のカーテ…

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4.0

ラストの切れ味凄すぎる。主人公はブロンド女を窓枠内(フレーム内)の団扇を仰ぐ姿しか見ていない。画面外に元々いたはずの女の姿が堂々と現れた時、その画面外という存在そのものを喚起するようにビンタみたいに…

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Omizu
4.5

【第59回ベルリン映画祭 特別上映作品】
『アンジェリカの微笑み』などのポルトガルの名匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督作品。本作の撮影中に100歳の誕生日を迎えたという。ベルリン映画祭で特別上映され…

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odyss
2.0

【年齢による衰えは隠せない】

100歳の映画監督による作品という話題性でかろうじて持っている映画、って感じですね。はっきり言いますけど、年齢的な限界は隠せません。

オリヴィエラ監督の年齢的な限界…

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