太陽の王子 ホルスの大冒険のネタバレレビュー・内容・結末

「太陽の王子 ホルスの大冒険」に投稿されたネタバレ・内容・結末

予想を遥かに超えてきた、面白すぎる

魚眼レンズ、(おそらく)実際の光源を用いた船手のシーン、止め絵、俊敏なカメラワーク等々、さまざまなことに挑戦してる。これがいろんな作品の礎になったんだろうなと。こういうアニメーションの原点みたいな作品に出会うと縦系列でアニメ観たい欲が高まって、かなりモチベーションが上がる。あの空を飛べる石は天空の城に影響与えてるんですかね?

映像表現に特化してるだけだと眠くなるのに、面白く観続けられたのは、心理描写も妥協してないから。悩み、自己と向き合うことを避け続けるヒルダが全然戦おうとしないのがいい。だからこそ引きつけられる。心の内側を視覚的にみせる映像が不気味なのもいいし、ホラーっぽいのも最高でした。

序盤の異様にスピード感あるアニメーションはなんなんだ?作画が!とかいう感じではなく。もしかしたら時間を短くするように指示を受けてのアレかもしれないけど、それがまた味になっててよい。

奥行きのある世界観もまた
1968年、50年前の作品とはちょっと信じられない。若き日の巨匠たち、さすがです。。

ヒルダは造形から内面の描き方まで最高。作品内でも浮世離れしていて、孤独を抱えている姿も花畑でマウニを抱きしめるシーンも、増田睦美さんの切ない歌声も本当に好き!!

レイアウトの美しさ、ハッとするカット、人間の内面を問うような概念的なシーンが多く、冒険活劇だと思っていたので意外ではあったけれど逆に後半が好みだったので嬉しい。
いきなり止め絵になるシーンがあったり(悔しかったんじゃないかなぁ)資金と時間とその他諸々の制約がありながら、このクオリティ。凄いの一言。
勧善懲悪

高畑勲初監督作品の1968年のアニメ映画
主人公ホルスの村は悪魔に滅ぼされてしまう。父と二人何とか逃げ出したホルスは船に住み、悪魔を打ち倒すすべを探していた。ある日大岩男の片に刺さっているトゲを抜いてやると、なんとそれは太陽の剣であった。
大岩男のモーグは、ホルスがその剣を使いこなすとき、太陽の王と呼ばれることであろうと語ったのであった。

本当にこれ50年前のアニメなんですか?今見ても面白いですよ、わかりやすくちゃんと起承転結があり、ストーリー的にも是非子供に見せたいものになっている。
規制の緩かった時代だからこそ、結構ショッキングな場面(村人全員から石を投げつけられたり、同調圧力のアレでせっかく助けた村人に裏切られたり)もあるが、それを乗り越えて正義を貫くホルスを子供に見せてあげたくなる作品だった。
最後は大団円になるので安心して老若男女に進めることができます。
 太陽の剣を持った少年が旅に出てとある村に行って、そこで悪魔と戦う話。

 冒頭の狼とのバトルから躍動感いっぱいのアニメーションでよかったです。一気につかまれるスタートでした。

 序盤は大きな魚とかを退治したりして、主人公の少年の活劇的要素が多いですが。映画のほとんどはヒロインのヒルダというキャラクターの葛藤や憂鬱がメインで、しかもそれの心象的シーンが続いたりするのがこの時代のアニメとしてはかなり先進的だったのではないのだろうかと感じる部分でした。悪魔の妹としての悪魔側につくのか人間側につくのかを延々と悩んでいました。

 ただ中盤の狼襲撃シーンとかがいきなり静止画になるのとか戸惑いましたし、爽快感に欠ける展開でどんよりした展開が多いのは個人的な好みではなかったです。それに見た時代が悪かったのか、公開当時に見ていれば面白かったと思いますが、現代の目で見てしまうとどのキャラクターも紋切型に見えて面白みがなかったです。そのぶん、そういうキャラクターの原型を作ったという凄さも感じる映画でした。

 とはいえ、80分の短さでテーマもぎゅっと詰め込んであってアニメの勉強としても楽しめる作品でした。
授業で鑑賞

昔の映画の評価って難しい…。
好き嫌い、もう一度見たいかどうかでこのスコアです。
伝説的なアニメだが見るの初めて。あくまで「子供向け」なので、身も蓋も無いことを言えば、諸々だいぶ野暮ったいけど、そこには熱があり心を揺さぶられた。

ホルスより、ヒルダの話だなぁと思う。活劇を滞らせてまで、見てる方も葛藤させるという。
色々と道理や理屈は滅茶苦茶なのだけれど、ヒルダが現れることによってホルスの活躍に一本、筋が通る。最後前のめりで見た。

市原悦子というと自分にとっては「まんが日本昔ばなし」のへっぽこ演技だが、こんな美少女キャラに命を吹き込んでいたのだな…感嘆した。