笠智衆の怪演
「小津を観るなら、笠智衆主演作は避けろ」という黒沢清の発言は笠智衆のあまりの怪演のために、監督としての小津の仕事ぶりがわかりにくくなるが、正に今作のことだと思う
およそ人間がカメラの前…
次男の嫁である紀子だけが、年老いた両親を思いやり、心を尽くしてもてなしてくれる。その対比に複雑な気持ちになる。紀子は、理想の女性像として、一点の曇りもなく聖女に描かれているように見えた。
都会で懸…
印象的だったのは、誰か一人を悪者にできないことだ。もし子どもたちが冷酷な人間なら、もっと簡単に怒れる。でもそうではない。みんな普通に暮らしている。その普通の生活の中で、大切な人への時間が少しずつ削ら…
>>続きを読む「ありが↑とう」の独特なイントネーションと、両親の穏やかさが印象に残った。
正面から捉える画面は、こちらに語りかけてくるようで、表情が伝わりやすく臨場感があった。父親が孫よりも子どもの方が可愛いと語…
長男や長女は東京に訪れた両親のことを邪険にしているつもりはないのだろうけれど、自身の都合や余計な気遣いから無自覚な敬遠が窺えた。彼らの温かみが薄いからこそ、より次男の妻の対応が温かくて心に沁みた。そ…
>>続きを読む感想:私の祖母が半年前に亡くなったこともあり、見ていて自然と涙が出た。前半の旅行のシーンで登場人物が多かったこともあり誰が誰か戸惑うところもあったが退屈することはそんなに無く、それが返って後半に効い…
>>続きを読む(C)1953 松竹株式会社