小説家のポール・オースター(1947年-)には、原作と脚本を務めた『スモーク』(ウェイン・ワン監督, 1995年)の他にも、『ブルー・イン・ザ・フェイス』(1995年)や『ルル・オン・ザ・ブリッジ』…
>>続きを読む神の手で紡がれたとしか思えないほど、普遍的な家族の会話を生々しく描き出した台詞や、役者たちの詩情に満ちた声の抑揚、そして統制された身振りや視線の雄弁さ。
小津特有のイマジナリーラインを揃えない切り返…
監督 小津安二郎
オムニバス形式で六人の監督が小津安二郎作品を現代設定に変えて手がけたものを最近鑑賞したが、実際に監督作品を観るのは初めて
白黒で昭和・戦後の日本へタイムスリップしたような…
何もない日常。何か面白いことが起きることを待ちながら、ただ変わらない毎日を過ごしている。ゆっくりと流れる時間、静寂、交わした言葉、全てはなんてことないただの日常の一部であり、無意味とも思える人生の全…
>>続きを読む徹底的に拘り抜かれた画面構成と編集の妙、その端々に宿る日本的情緒の美しさに尽きる。
小津安二郎作品のドメスティックな趣きを卑近な感覚として受け取れるのって、日本で生まれ育った人間だからこそできる特…
このレビューはネタバレを含みます
段々みんな自分の人生を歩むようなる。ものすごく当たり前なんだけど寂しいようにも感じてしまう。今は会いたい時に会いたい人に会えているが、人生が進むにつれて距離感は離れていく。それは自分の都合でもあるし…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
映画界に燦然と輝く、小津安二郎の傑作。
という触れ込みを方々で目にしておきながら未鑑賞という愚行。正直、舐めてました。
アキカウリスマキが傾倒するのも頷ける。
まずシンプルに画角が素晴らしい。水…
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