尾道と東京。
京子と紀子。
東京が一切映らない東京物語。
物足りなさに満ち足りる。
涙は出ていないのに、不意に拭う。
この指は何を拭ったのでしょうか。
失った者と失われたもの。いつの時代も変わらない…
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てめえらはこんな映画撮っちゃうようなやつを国民作家だなんて夢にも言うなよ。小津の「家-族」映画の極北は『長屋紳士録』だとばかり思ってたのにまさかこのどメジャーどころが来やがるとは。熱海に行く話だと思…
>>続きを読む〖1950年代映画:人間ドラマ:松竹:ATB:日本名作映画集〗
1953年製作で、上京した年老いた両親と子供たち家族との関係を通して、家族の絆、男と子、老いと死、人間の一生などを描いた人間ドラマらし…
最初の方はいつもの小津映画って感じで淡々と進んで、少し飽きてくるが、母親が紀子のアパートに泊まるあたりから面白くなった。
実の子供達より死んだ息子の嫁が1番優しく接してくれた…というストーリーの流…
このレビューはネタバレを含みます
小津安二郎12本目。
初見。名作と名高いので今年観た映画で一番緊張した。
きっと尾道に旅行した際に見かけた情報だと思うのだけど尾道が舞台として出てくることは知っていて「『東京物語』というタイトルなの…
まず、そもそもが言葉遣いが美しい上品な家族の物語なので自分のうちとだいぶ違うなと。特に紀子(原節子)。現代の荒んだ家族の言葉のやり取りに慣れてる身として観てみると、特に子供らが親をそれほど厄介者扱い…
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