映画の恣意性
映画としての強力なメッセージ性はあまり感じないのだが、むしろ映画にメッセージを求めすぎることもいかがなものか?と反省したりもした。
というか、映画におけるメッセージとはなんなのか。メ…
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初めは小津が小津すぎて馴染めるか不安だったけども、ラストの笠智衆と原節子の話すシーンで何故かホロリ来た
笠智衆の淡々とした演技と、原節子の起伏のついた演技が合わさって丁度いい
紀子が夫婦に優しくした…
広島・尾道から20年ぶりに東京へやってきた老夫婦。
しかし息子や娘たちはそれぞれの生活に精一杯でまともに取り合おうとしない。
そんな中で唯一夫婦に対して良く接してくれたのは、戦死した次男の未亡人であ…
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ローマの休日みたいな話かな…と思って見始めたからだいぶびっくりした
この夫婦は過去子供達に何してきたんだよ?とか思いながら見てたけど、紀子さんの言うことが全てなんだろうな…。京子が私の思ってること全…
絶滅危惧種である35mmフィルムで鑑賞。スクリーンに映る埃や雑音がこの映画の良さに磨きをかけてくれました。
恐れながら、この映画は初見だったのですが、「家族」がテーマになっており、今の時代にも通じる…
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小津映画を追い続けても、まだ不思議に思える非日常的な会話のスローテンポ。表情さえもスローモーションで、こちらが考えることが多くなり、普段より多くの思念や言葉を登場人物に当てる。
これが尾道や東京下町…
前後8年程。
世の中の流れの速さ。
田舎に暮らす老夫婦が感じる哀愁。
なんのための「忙しさ」なのか。
なんのために生きているのか。
強烈なメッセージや展開があるわけじゃないけど、歴史に残すべき作…
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