久しぶりに観たけど飽きずに面白い。
日常が過ぎて行くだけなのに。
画面の偏執的な美しさとテンポ。
笠智衆、原節子をはじめとする役柄とのマッチ。
見事なバランスなのかもしれない。
一見、よい人風に描…
あぁ無常。小津安次郎は「老い」と「すれ違い」を通して、時間の残酷さと温かさを描いた。
静けさの中で少し寂しい気持ちになった。
近代化が進む東京では人々が忙しく、冷たい。親子の情は残っているのに、生…
特別なことが起こるわけではないが、日常の中にある繊細な心の動きを自然に描きだされていて心が温まる。
人物一人ひとりの仕草と所作が洗練されていて美しい。
映画の中を通して画角がすぐに変わったり、急…
まだ若いんじゃしって言われてもう若くありませんわって言った後に、でもあんた今はそうでもだんだん歳でもとってくるとやっぱりひとりじゃ寂しいけえのおって言われてわたし歳とらないことに決めてますからってい…
>>続きを読む私はつくられたセットのような室内のシーンの多い小津映画は苦手なのだ。その上、和モノのガジェットには興味が無い。多少なりとも当時の東京の風景が観られるのは良いのだが。映画サイトなどのあらすじでは「子供…
>>続きを読む2回目に観たら、親孝行しない子らを責めることはしない、小津監督の優しさを感じた。
原節子の台詞。
大人ななると、皆んなそうなっちゃうの。私も昔はそんな風になりたくないって思っていたけど、そうなっち…
真ん中に人物を置くショットが多いため、観客もその場にいるような感覚になるのかも知れない。
子供達は夫婦間の関係性と他人へと向けられる愛は同じところにある気がする。
近い存在をぞんざいに扱っているよ…
ほんわかほっこり。
まだギリギリテレビとかもない時代で、人と会ったり旅行に行ったりすることこそが日々の楽しみというか生きがいになっていて、それが本来の人間の生き方というか対面のコミュニケーションで溢…
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