気狂い病院。
鉄格子を挟み、どっちが内でどっちが外なのか。
この映像感覚には覚えがある。
エイゼンシュタインか、フリッツラングか。
そう言えば、時代は大正から昭和に移る変わる同時代。
そして、四…
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まだ映画が生まれて間もない頃の日本で、これだけ芸術性の高い前衛的で実験的な内容の映画が作られていたことに驚いた。
予めシナリオが頭に入っていないと分からないシーンが多いが、映像のひとつひとつが観る者…
面白いとは言えないが1926年ととても古く、なかなか見る機会のない映像なので「貴重な映像を見ているなぁ」という感覚になりました。
まだまだ映像技術のない時代に精神病院を題材にし、徐々に現実と妄想の境…
このレビューはネタバレを含みます
・前衛映画だからたぶん好きだよという悪意を感じる勧められ方をしたのでみた。
・このジャンルはよくわかんないけど、確かについ惹き込まれてしまうような感じ。
・川端康成がかかわっているらしく惹かれるのは…
『ガリガリ博士』のようなドイツの表現主義を目指したつもりが、元女形(日本映画では1920年代に女優が登場するまでは歌舞伎と同様男性が女性役を演じていた)だった衣笠貞之助の仕草にこだわる情緒的な演出が…
>>続きを読む無声映画はほとんど見たことがないのだけど、これには圧倒されたというか、なかなか衝撃だった。ホラーと分類するものではないと思うのだが、この映像表現はなかなかに不気味で、道を踏み外していく人の脆さやおど…
>>続きを読む1926年(大正15年)製作。
ほぼ100年前のサイレント作品。ジャンルは....ホラーのよう。
興味深いのは、監督が当時新感覚派の文学者、横光利一や川端康成らと結成した連盟で制作していて、日本初…