驟雨の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『驟雨』に投稿された感想・評価

岸田國士の複数の戯曲を水木洋子が脚色した。原節子と佐野周ニの夫婦は結婚4年目にして倦怠期を迎えている。1956年の作品ゆえ亭主関白な家庭も多くあったろうが、今こんな横柄な旦那はそうそういないだろう。…

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引越しの挨拶で隣人にもらった蕎麦の引き換え券をすぐに引き換るところを隣人に目撃されて蕎麦頼んだのにうどんがくる場面とか日常の場面や人間の仕草がおもしろい。ラストの軽やかさ好き。
ni

niの感想・評価

4.5

マンネリ化した夫婦の局面を、都会を舞台に、近所付き合いの煩わしさ、リストラ、生活の苦しさ、夫の病、階級差などの問題とともに描いている。
だが、この驟雨も、「妻よ、薔薇のようなれど」と同じく、コミカル…

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観た中では圧倒的に成瀬のベスト
夫婦という関係のリアルではなくリアリティがある。そう思わせてくれる会話に見せかけたアクションの応酬。それが最後の紙風船に集約される。
画面の奥行きと境界線の作り方が凄…

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neohetare

neohetareの感想・評価

4.0
夫婦間、近所間での皮肉のぶつけ合いの会話が面白い。
あの紙風船バレーで締めるのすごいな…。
最後すご、まじ?両親そっくりだった。男女平等なんて暇な男女の戯言だと思ってしまうよ。最悪。
なんで私ってこうなんでしょう...とかいう鬱々とした原節子も、日本の男はそんなもんだという佐野周二もウザすぎるけど、ラストですっ転び。

昭和の男っていいなぁ(なんて、最悪な感想を言いたくなるくらいに、佐野周二がイラつく)。そして、それ以上に、原節子が『めし』のときよりもめんどくさい。一緒に映画に行きたくないとかゴネてるの、慎み深いと…

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ペイン

ペインの感想・評価

4.3

“しっかり!もっと強く👊その意気で♂️”

惚れ惚れする風船🎈エンディング。
登場人物皆口を開けば“男ってものはね~”と。溝口言うところの実に“キンタマのない”成瀬らしい作風だ。『めし』のほのぼのユ…

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いつも同じ一本の映画を撮っているかのような成瀬こそ脚本と演出が肝。そういう意味で、つづきの次回作につなげるためにこそやってんじゃねえかと思うようなフェイドアウトがまたこの映画は死ぬほど間延びしてて、…

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