女優と詩人の作品情報・感想・評価

女優と詩人1935年製作の映画)

製作国:

上映時間:72分

3.4

「女優と詩人」に投稿された感想・評価

紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2019.6.3 YouTube

成瀬巳喜男のジャンプカット。千葉早智子の発声にはやはりゾクゾクしてしまう。男が階段を下りる時…
アノ

アノの感想・評価

3.2
芝居の稽古が現実になってしまうギャグの繋ぎ方が上手くて面白いのだが、このために70分は長すぎる。
藤原釜足が飛んできた座布団をキャッチするとこが良い。
mat9215

mat9215の感想・評価

4.5
人家の少ない原っぱを一両編成の電車が横切る。女優と詩人と、隣のがめつい夫婦と、売れない作家と、あるいは心中する男女などが織りなすドラマの背景で、この電車が何度横切っただろうか。数えたわけではないが、おそらく『生まれてはみたけれど』よりは少ないだろう。また、冒頭の殺人事件からクライマックスの夫婦喧嘩まで、現実と虚構が交錯する芝居という仕立てに、どことなしかジャック・リヴェットを思い出しもする。作品全体はじつに幸福感に満ちていて、同じ1935年に製作された『丹下作膳余話・百萬両の壺』に通じるものがある。
konomo

konomoの感想・評価

3.6
女優の妻が家計を支え、売れない詩人の夫がヒラヒラエプロンつけて家事やったり、妻のパシリでタバコ買いに走らされたり、当時は珍しかったであろうタイプのカップルを描いたコメディ。
売れない作家の友達や、詮索好きのご近所さんや、越してきた謎カップルなどとてんやわんや。

結構タカろうとする人が出てくるし、エプロン夫は物凄くお人好しなのだけれど、うまいことタカられっぱなしにはならないように話が流れるので、イライラしなくて済んだのが嬉しかった。
さ子

さ子の感想・評価

-
台詞のなかの夫婦喧嘩が、現実になる!
千葉早智子さんのおつとりした話し方がとつてもかわいい!
ENDO

ENDOの感想・評価

4.2
宇留木浩演じる月風の主夫ぶり。成瀬映画の男は誰も彼もがみじめだが、屈託がありつつ朗らかなキャラクターは珍しく癒される。対称的に千葉早智子の女優は愛嬌があって素敵。どうしてこのカップルが成立したのか謎。隣夫婦には3代目三遊亭金馬と戸田春子。奥さんのガメツさが秀逸。さらに暗黒面としての身なりの良い若い夫婦の心中がツイストに。この時代にあって男女の収入が逆転しているのは珍しい。さらに貧しい小説家の藤原釜足も最高。少しずつ狡くて卑しいのは当然人間だから。はじめての夫婦喧嘩は読み合わせ稽古で台本の科白を交わすうちに現実に照射されて起こる。「げっぷうー」の呼びかけが2人の関係の微笑ましさを象徴していて最高。涙。
売れない詩人月風は女優をしている妻の稼ぎに頼った暮らしをしているので肩身がせまい
エプロン姿で炊事洗濯までこなす主夫ぶりを見せる
そんな状態でもこの家の主人であるという自負があり、友人藤原釜足を居候させることを独断で決めてしまう
それを知った妻と月風の間で喧嘩が起こるのだが、、、

監督は成瀬巳喜男なんですが、何故か清水宏だと思って見てしまった
タイトル的に「按摩と女」みたいだし、ほのぼのユーモアのある内容もそれっぽい
成瀬巳喜男の作品はドロドロ、不幸なお話なイメージしかないからなんか意外、そういえば成瀬の戦前の作品ってあまり見たことない

そんな感じで特に予備知識もなく見始めたんですが、クレジット見ても脇役の藤原釜足、三島雅夫しか知ってる役者さんがいない
藤原釜足はなかなか印象に残る役でキーパーソン、三島雅夫は冒頭いきなり登場するけど出番ほとんどなし(両者ともかなり若いはずだけどほとんど戦後と変わらない容姿)

主演の方は宇留木浩というらしい、翌年死んじゃってるらしく戦前の映画あまり知らないので存在を知らないのも仕方ない
ヒロインの千葉早智子も初めて見た、調べてみると短期間だけど成瀬巳喜男の元奥さん!
この方も活動期間が戦前までみたい
お二人ともなかなか魅力のある役をされてます、まだまだ知らない役者さんいっぱいいるもんですねー

お隣の夫婦三遊亭金馬と戸田春子もすごく良かった!特に戸田春子のこういうおばちゃんいるよね!感が上手い!なんとなく三崎千恵子っぽい

ストーリーも面白かったし、出演者の皆さんが魅力的な映画
なんか素直にレベル高い!って思えて、個人的には満足感が高かったです
ところどころサイレントの名残を思わせるようなシーンもあって、そんなところもある意味新鮮で良かった

終始安心してみていられる、そしてニヤニヤ見ていられる幸せ感、こういう映画好きなんです
よく出来た成瀬の喜劇作品。

舞台女優の妻と詩人の夫の話で、妻の方が稼ぎが良いために夫をパシリのように扱う、と云う当時の時代背景に逆行するかのような関係がまず面白い。

夫のボケボケ感と主夫っぷり。
潔いまでに図々しい友達と、ネチネチと図々しいとなりの奥さん。かなり癖が強い登場人物多めだか、全てどこか笑える部分があり憎めない。

演技練習と喧嘩の重なり合いがとても巧みで、良く思いつくな〜と感心した。
喧嘩もダイナミックでコミックのよう。サイレント感残る故にだが、トーキーなので更に言語化されていて愉快千万。

成瀬の喜劇モノは巧妙で楽しかった。
たなか

たなかの感想・評価

5.0
タイトルがまず良い

若かりし頃の釜足さんみれるだけでもありがてえ…って感じですが成瀬的喜劇、ここでもやっぱり金の話笑

サイレントの手法をまだ引きずってる所も込みでほのぼのとして良いです
話としてはミイラ取りがミイラになっちゃう的な話ですがちゃんと最後は円満に終わるというか終わらしたというかですが、成瀬映画は街映画でもあるのでとにかく失われた風景がめちゃめちゃに愛しい、なんだあの空の高さは

主演の宇留木さんとても味わいのある役者さんですが早世の方らしい
画面がぼんやり暗く少し見辛いもののお話は楽しい。
隣の図々しいおばちゃんが良い味出していた。

女優の奥さんに稼ぎが負けちゃってるけれど
とてもやさしい童話詩人の旦那さん。
色々あって喧嘩になっちゃう雨降って地固まる的なストーリー
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