素晴らしい映画だった
カメラワークの良さや無音の場面で醸される叙情、大人の魍魎とした世界と子どもの無垢の世界という二つが絶妙に混ざりあってゆく
子ども視点でしか描かれ得ない違和感みたいなものがよく描…
行きつきのバーの常連からのお勧め作品。
(こういう作品との出会い方、滋味深くて良い)
宮本輝による原作は過去読んだことがあったが、なにぶん20数年前の高校時代につき全く記憶なし。
というか、高校生…
昔の記憶を頼りにスコア4.2ぐらいで入れようと思っていたが、忘れてる部分も多いのでhuluで再鑑賞。
いやあ、4.2じゃおさまらない。
名作だとは思っていたけれど、こんなに凄かったのかと驚き、時を経…
銀子「のぶちゃんのお母さん石鹸の匂い」
喜一のお母さんが昔編み物をしていた話
その一言は私の頭いっぱいにイメージを与える。
その繊細さからくるなんともいえぬ感情に涙を流してしまった。
カットも演出も…
早川千絵が映画作家を志したきっかけの作品ということで鑑賞。1981年の作品なのでモノクロスタンダードはあえての仕様。
『ルノワール』との類似点が山のようにあった。子どもが大人の世界を知っていく話だ…
もはや戦後ではない。いやいや、庶民の生活にはまだまだ戦争の色が見て取れる。
そういう時代で子供だってうっすら分かってる。雰囲気から察することができる。自分たちに横たわる"違い"を。
そんな大人び…
おのおの傷を抱えていながら、やさぐれているものは誰一人としておらず、加賀まりこ演じる遊女でさえも、どこか慈しみや優しさを湛えていて、まあ恐らくこれを見て嫌な気分になる人はいないだろう。ただ、戦後日本…
>>続きを読む高度経済成長期直前の大阪・安治川河口を舞台に、河畔食堂の息子である少年・信雄と、対岸の廓舟に暮らす姉弟・喜一と銀子とのひと夏の交流を通して、未だに癒えない戦争の傷や貧困に喘ぐ庶民の暮らしぶりを詩情豊…
>>続きを読む木村プロダクション