この映画で描かれる「老いの狼狽」は「若気の至り」に対して優位に立つ残酷さに満ちております。 マノエル・デ・オリヴェイラ「家路」
定年や引退と無縁の仕事を続けてきた私自身、この映画のミッシェル・…
悲劇のあとは、主人公をガラス越しとか、雑踏越しとか、とにかく何か越しにとる。
靴を買うことで直接撮られるようになるが、その靴も強盗にとられてしまう。
Le Figaroを読む人とliberation…
2016/3/3鑑賞(鑑賞メーターより転載)
「ロシュフォール」「昼顔」に続く久々のミシェル・ピコリ御大とドヌーヴの競演...と思いきやドヌーヴが出てくるのはほんの一瞬で騙された感がなくはない(笑)…
いつもの気さくで優しいじいじが、若返りのメークを施されて仕事モードになったものの、"耄碌"を絵に描いたような老いさらばえ状態で「家路に着く」時、孫はその哀れな姿を目にしてしまう。
日常と非日常のシ…
ガラスや、舞台袖などを使って、無声シーンを意図的につくってる。特にガラス越しのシーンはかなり多い。
また見えない場所と見える場所を明確に分けている。見えていない場所もまたあるというように、空間をつく…