戦争と平和の作品情報・感想・評価

「戦争と平和」に投稿された感想・評価

Josh2000

Josh2000の感想・評価

3.8
終戦直後の撮影が生々しい。子供の演技も真に迫ってる。観て楽しい映画という訳では決してないが貴重な体験ではあった。
一

一の感想・評価

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山本薩夫&亀井文夫が共同監督でGHQお墨付きの平和憲法発布記念映画ともなればガチガチに左で説教くさいのはしょうがないけど、生きていた英霊・二重結婚・PTSDと、題材はメロドラマ的な部分もありつつ普通に面白い。足踏みミシンの音と銃声が重なる狂気のオーバーラップ!を経てPTSDからアッサリ回復する池部良。彼が東京裁判の記事や日本の中国侵略を子供に教える伊豆肇を見て腹を立てるシーンとか、戦後のドサクサでウマい汁すする成金の菅井一郎とか、敗戦・戦後に対する受け止め方もそれなりに描き分けられている。しかもこれ敗戦から2年後の映画だから、それはもうこういうことが本当にあったんだろうなと、ボロボロで悲惨な日本の姿が丸写しだった。キレイキレイな伊豆が「何百万人も僕らのような人たちがいる」と繰り返すが、戦後復興に際してこういう全国民規模の共通認識が果たした役割って大きそう。
夫・伊豆肇が戦死したと聞いた妻は、彼の幼なじみの池部良と再婚するが、夫は生きていて…。

47年の作品で、映像など古く見えるところもあるけれど、内容も景色なども、非常にリアルに戦後の雰囲気を伝えているのではないかなと思う。

不幸なはずの伊豆肇は目標があって強く、幸せなはずの池部良がPTSDを発症し、敗戦を受け入れられなくて荒む。

爆撃で更地になった場所が多く、主人公の住むアパートは木造でないため爆撃から逃れた雰囲気で、無造作に無縁墓地がある。年配のお客さんは泣いていた。

アップが多いのは古い感じがするけど、時々はっとするような場面やカット割もあった。

「没後十年記念 映画俳優 池部良」
てふ

てふの感想・評価

3.5
高知あたご劇場 映画でみる日本の復興期特集

戦争の放棄を主題とした新憲法発布記念映画。戦後わずか2年で作られた映像には、戦後の混乱が克明に描かれている。ただ戦争の悲惨さを訴えるだけでなく、新たな時代への希望もある。
150915@新文芸坐<戦後70年企画 第三部 映画を通して検証する 焼け跡、ヤミ市、復員兵、基地 戦後の風景と、人々の暮らし>

戦車、男の顔など、本作は文字通りの迫力をもつ映画だった。この迫力が作品に漲っているために、物語の強度も支えられている。
また、こうきちの過去が精神病によって消し去られているという設定が、かなり示唆的だった。被害妄想とも思えるこうきちの態度は、戦争に対して当事者意識をあまりに欠きがちな人々のそれと対置される。戦争それ自体への嫌悪は健一に明瞭に語らせながら、それに暗に加担した人々への評価をわざとらしすぎるゆえに軽視されがちな部分に織り込むオシャレさが秀逸だと言える。

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