タイム・オブ・ザ・ウルフの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『タイム・オブ・ザ・ウルフ』に投稿された感想・評価

4.1

わたしが作中のユペールだったら、心労で5回は死んでいたかも知れない、と思うほど、容赦無き悲惨がひたすら続く。ハネケに終末世界を撮らせたら、こうなるんだな。しかし意外にも本作で、はじめてハネケが実はヒ…

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機器
4.4

ハネケ先生が描くディストピア。
文明崩壊により、理性より生存本能、利己心、暴力が優位になり、西洋での消費社会の生活を送ってきた人々が飢えた狼のように水、食料を求めて彷徨う。地球の本来の風景であり、極…

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st
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めちゃくちゃ”ディストピア・ポストアポカリプス・ドラマ”だ… 2003年、映画もデジタルの時代に全く現代的な要素のない荒廃した社会のリアリズムを描く。駅舎で起こることも絶妙にあり得そうで人間心理のツ…

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ois
3.8
ディストピアの世界も人が集まれば一旦は民主的になっていくのかな
真っ暗な納屋のシーン怖い
ベンの焚き火を見つめる姿に胸が痛んだ

時として人は狼となるー。


人は個であると群れたがり、群れの中では個になりたがる。
絶望という状況下で浮き彫りになるのは人間の愚かな本性であり、
生に対して、ひたむきでがむしゃらな姿である。

こ…

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しっかり終末世界のSF。話に入っていきやすいし面白い。演出が上手くて心に残る。
3.5

人類が食糧難にあえぐ終末世界。
ジョルジュ、アンヌ、エヴァ、ベンの4人家族が物資を持って別荘を訪れると、そこには見知らぬ家族がいて、その中の男に銃を向けられる。夫のジョルジュが説得を試みるも射殺され…

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3.8

◎ 個人的な不幸の奈落へ真っ逆さま、似たような境遇のコミュニティへ遭遇。思いやりもへったくれもないような隣人たちの中で時々垣間見える希望のかけら。
何度も'街'という言葉が出てきて、自分の生きている…

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