君に逢いたくての作品情報・感想・評価

「君に逢いたくて」に投稿された感想・評価

arch

archの感想・評価

4.4
敬愛するジェームズマンゴールド監督の処女作。フィルモグラフィーの中でもかなり異質でマザコンデブの片想いを非常に息苦しく描いています。パッケージや売り文句から想像するリヴタイラー推し映画という訳では無い。
田舎町のレストラン、母の個人経営の店で働くデブのヴィクター。出会いもない、会ったところで無口な彼にアタック出来る勇気があるはずもない。そんな彼の元に大学進学を諦めたリヴタイラー演じる女性が現れる…というのが大まかなあらすじだ。

本作、びっくりするのがコメディー要素が一切なくめちゃくちゃ暗い。田舎町特有の閉塞感が息を詰まらせるし、そこに母の死が降りかかり笑顔なんて一切出てこない。リヴタイラーはその中でも「開けた未来に戻っていく存在」であるからヴィクターと一緒になることはないので最後に別れを告げていく。
本当に救いがないのだ。健気なデブが報われるわけでもこちらを笑わせる訳でもない。大抵こういうキャラはピュアな感じを売りにしているが、口を開くと意外に口が悪かったり、『LIFE』もびっくりするような暗い妄想としてリヴタイラーを登場させたりする。
彼らが飛行機を眺めるのも象徴的で彼らは飛び出せない存在でこの先何かが好転することはないのだ。

だが最後の最後、彼はレストランの外で女性と出会う。陰鬱な閉塞感が一気に開けたような感覚に襲われるラストになっているのだ。
想像以上にかなりビターな終わり方をする映画でした。
名作の高画質化が進んでますが、特に80〜90年代アメリカ映画にはほどよい画質の悪さも必要なんじゃないかって思いました。

パグが飛行機見上げて終わるの良かった。
デブはしのごの言わず痩せろ。しかもこの人は海の上のピアニストでもそうだったけど目玉がキョロキョロして気持ち悪い。
Cem

Cemの感想・評価

5.0
リヴ・タイラー主役かと思ったらマザコン禿げデブ息子が主役wデカイくせに存在感のない男なんだけど、共感できてめちゃくちゃ良かった!
僕はデブなんだ…と朝食抜きにしたり、その気持ちわかる🥺『デブじゃない!たくましいの!男らしいわ!』と一生懸命慰める母シェリー・ウィンタースが良すぎる
エレベーター故障→ホットドッグ→母死亡→ドーナツやけ食いのくだり最高に良い!母の死を受け止められずにいる、自分に自信がないから積極的になれない。この男に凄く共感できて辛いし泣いた。日本人ならわりと共感できるかもしれない
AS

ASの感想・評価

4.4
観終わった直後、10人中11人が「ヴィクタァァァァ!!!」と叫びながら彼を抱きしめたくなる映画。
J・マンゴールドの処女作にして最高傑作
渋谷のツタヤにビデオだけ置かれてたのでDVDを購入して鑑賞。リヴ・タイラー主演、と書かれていますが違います(日本で売るにはこうした方が良かったのでしょうけど)。主人公はプルイット・テイラー・ヴィンス演じる誠実だが口下手で冴えないぽっちゃり系で、ボーイフレンドが居るリヴに片想いするストーリー。

密かな恋心を抱き、自分の体型に絶望し痩せようと思うが色々な出来事が重なり、ストレスが溜まって結局痩せる事が出来なければ想いも届かない・・。そんな切なさが立ち込めている作品です。人によってはシャイ過ぎる主人公にイライラするかもしれませんが、アメリカ人らしからぬ繊細な表現に個人的にはかなり感情移入してしまいました。

洋画(あるいは邦画)の恋愛物はなんだかんだ美男美女の組み合わせが多いですし、モテない冴えないという設定でも、ある程度ビジュアルが良かったりする役者がそれを演じている事が多い気がします。今作では一般的な洋画の恋愛物に出てきそうな連中(リヴが居る方)は主人公から見てあっち側、対岸の人々となっており、このキャスティングは非常に新鮮。別のサイトでは欧米人より日本人の方が今作の魅力が分かるかも、と書いてありましたが、Imdbでは6.8ポイントと高評価なので地味に向こうでも評価されているのかもしれません。

勿論リヴ・タイラーの初々しい魅力も描かれてますし、枯れた感じのブロンディー(!)も出演しています。レビューが凄く少ないのがちょっと勿体無いですね。
garuga0

garuga0の感想・評価

5.0
Heavyを題名に
人の感情や思いを上手に切り取った映画だ
多くを語らない主人公に惹かれた