私は20歳の作品情報・感想・評価

私は20歳1965年製作の映画)

Mne dvadtsat let /I Am Twenty

製作国:

上映時間:189分

4.0

「私は20歳」に投稿された感想・評価

まずはこの名作をmubiで見れたことに感謝したい。

三人の青年を中心に描いたこの作品、長回しやドキュメンタリー的手法を巧みに用いて頗る瑞々しく見応えのある映画となっており、さながらカラトーゾフ作品のように卓越した演出の宝庫と化した三時間弱の芸術家はまるで飽きとは無縁のものだった。

特に主な三人だけでなく通りの人々も溌剌と映っている屋外のシーンが素晴らしく、ネオレアリズモやヌーヴェルヴァーグの手法をロシア映画で昇華させた例としてもかなり貴重だったように思う。

しかも屋外にしても屋内にしても逆に静寂に包まれたシーンも後半多くなるのだけど、そのどれもが侘しさを感じさせるもので、静においても動においても尋常じゃない魅力を放つ様子にはつくづく凄まじい映画だと思い知らされた。

この作品を監督したマルレン・フツイエフにしてもチェコのフランチシェク・ブラーチルにしても、世界には傑作を作りながらもあまり世に知られていない名匠が数多く存在するが、そんな隠れた名匠を発見できたときの喜びは計り知れない。

ちなみにこの作品、なんとあのタルコフスキーが終盤小さい役で出演しているが、後年作られたアンドレイ・ルブリョフから見られる彼の長回しのルーツももしかしたらここにあるのかもしれない。
DK

DKの感想・評価

3.5
舞台はモスクワ、セルゲイを中心に青年3人の苦悩や葛藤、恋愛を描く。
意味深なオープニングとは打って変わり友人3人の再開という開放的な雰囲気で始まるこの映画は、資本主義的な音楽も相まってスターリン後の時代を感じさせる。アーニャの家の階下から見上げるシーン、終盤トラム内でニコライがチケットを見せるシーンなど、見張るべきところも多い作品。
ロラン

ロランの感想・評価

3.5
マルレン・フツィエフの代表作だけど、私は『七月の雨』や『無限』の方が好き。『サタンタンゴ』のような人物が歩く場面や、フツィエフ的な行進が印象的。建物の高低差を生かしたカッティングも秀逸だった。再見したい。