家族に亀裂を入れる僥倖。
ブニュエル作品の中では珍しいメロドラマ。前半は夫に対して「愛なき女」が、家出した息子を助けてくれた男と恋に落ちる。夫がいない間に、息子が眠っている間に、周囲が「恋」をお膳…
遺産相続人が実の息子なの当たり前っちゃ当たり前だけどやりよるな愛人も。不倫だけど本当の愛だったと言い切れる女、生き方も誰に恥じることもなく筋が通っていて、次男にもほっといてくれとヒシと抱き合って、ひ…
>>続きを読む素晴らしかった。女が言っていることに矛盾はひとつもない。結果的に残酷な差異が生まれたとしても、それは愛が真実であったがゆえに導き出されたもの。
男女が反転していたら、あまりにむごくて観ていられないか…
家族の居心地の悪さ、ハッピーに終わらない後味の悪さはブニュエルらしい感じもするけど、そこまでハマれない作品だった。前半は愛のない妻の悲哀、後半は弟に嫉妬する長男の憎悪が描かれる。母親は結局開き直って…
>>続きを読むブニュエルらしくないメロドラマ。古美術から医師に変遷される大幅なジャンプカットを経て見知らぬ弟が存在することから母親の不倫を推測することが出来る訳だが、この展開を以てしても兄弟の仲が引き裂かれること…
>>続きを読む「忘れられた人々」('50)で世界的な評価を得た彼が、アメリカ製のソープオペラのようなベタな物語を端正な演出できちっと描いて見せる。
メキシコ時代後半から突出してくる表現者としてのシュールレアリスム…
不倫物ではあるのだが、ヒロインがその時その時を懸命に悩み生きていく様が見て取れて、人間ドラマとして楽しんだ。
場面転換後にいろいろと?マークがよぎるも、見ていくと「あ〜なるほど」と、小粋な演出があ…