ロバート・ロッセンの切れのある映像と演出が出色。
60年代ヌーヴェルヴァーグ的欧州スタイルを意識した作品であり、製作陣によるその意図は見事に結実している。
ポランスキー「水の中のナイフ」「反撥」やア…
統合失調症の蜘蛛は歪な巣を作る。人が狂って行く映画って本当に惹かれてしまうのだけれど、やはりそれは今の自分とは遠く離れた状態だからなのか。案外隣り合わせでもある気がするけれど。リリスの行動言動が美し…
>>続きを読むジーン・セバーグのドキュメンタリー(ジーン・セバーグ:アメリカンアクトレス)を観た時にやたら言及される割には当時の日本では観ることが大変難しい映画としてとても印象に残ってたんです、「リリス」。
そし…
これはかなりけったいな映画。
ノワール以降ヌーヴェルヴァーグ前夜の「まだ何とも形容されていない雰囲気」が今見てもそのまま味わえる。
話もニューシネマの主人公×ファムファタールという感じでやたらと不穏…
当時としてはかなり攻めた意欲作だと思う。
統合失調症の美女に嵌まっていく作業療法士の苦悩を描く。会話や表情など常に危うさを感じさせるジーン・セバーグが魅力的。彼女が実際に深刻なうつ病を患い、自殺して…
不穏な空気が画面いっぱいに広がり、どんな場面でも常に心落ち着かない雰囲気のある作品。
ニューロティックドラマ。
元兵士が精神療養所に勤め、そこにいる美しい女性に惹かれてしまう。
女性を演じるのは…
#4
蝶々の優雅なオープニング。兵隊上がりの男がインテリ精神病施設で働く。
独房に監禁される重度の精神病女をみせつけられるが、人の為に働きたいと奔走する…
次第に、美人で自由奔放なリリスに惹かれ…
“統合失調症の蜘蛛は左右非対称で歪な巣を作る”
opの蝶のレントゲン写真×不穏メロディから惹き込まれた。「かわいい人がいるわ」と湖に反射した自分にキスしたり、「お代はキスでいいかしら」とか言ってショ…
神話のような魅惑的な女に翻弄されてゆく。
帰還兵であるヴィンセントは、裕福な患者たちが入院する精神病院で作業療法士の見習いとして働き始める。そこで彼は隔離されている統合失調症の患者リリスと出会う。…