◎私小説的原作によるメロドラマ仕立ての名作
1959年 140分 モノクロ 東京映画製作 東宝配給
シネマスコープ *状態は概ね良好
ラストの大山寺の宿坊シーンを覚えているから、たぶん再見だ。
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【戦前の日本の生活】
1959年制作のモノクロ映画。
原作はかなり以前に読みましたが、私は志賀直哉はあまり好きではなく、つまらない小説だというのが率直な感想でした。
とくにお栄という存在を理解…
〈山本富士子 日本映画に咲いた美しく気高い一輪の花〉
20:10開映(17:50開映『濹東綺譚』)
池部良の精神分析的キャラ造形に時間をかける反面、山本富士子はコロっといってまうんで、なんだかなと…
豊田四郎の文芸物、この前夫婦善哉と雪國見て中々良かったので。配信にないこの作品も見てみたかった。
原作は未読ですので、映画自体の感想を。
主人公の彼を取り巻く複数のタイプの女性達のキャラクターが…
良ちゃんが「気持ちを取り戻したい」的なセリフを言ってる時に、静かに割れた茶碗を拾い集めている山本富士子のシーン、ウッとなった…。割れた茶碗は元には戻らないけど、向き合うための会話って大事。
わたしは…
和装の池部良を愛でる映画。もろ文学のままのセリフが延々続くのはしんどいし、やや長尺だが、この映画の池部良はしっくりくる。
朝露で喉の乾きを満たそうとする池部良、病床に無数のカブトムシを這わせる池部良…