夏の終りの作品情報・感想・評価・動画配信

「夏の終り」に投稿された感想・評価

知子は、妻子持ちで作家の慎吾と8年間の長きにわたり半同棲生活を送っている。
ある日知子は、かつて彼女が家庭を捨てて駆け落ちした年下の男・涼太と再会する。
それ以来知子の心は揺らぎはじめ、慎吾との関係を継続させつつも涼太と以前のような関係に戻ってしまい……。


瀬戸内寂聴の自伝?だとしたら、どこまでが??
歳上男性と不倫しつつ、若い男と惹かれ合い情事を重ねる…というよくある話っちゃあよくある話なんですが、下品な作品という印象は無かったです。
濡れ場が皆無だからですかね?純文学を読んでいるような、芸術的な雰囲気を醸し出した映画でした。


個人的に好きなのは、男の妻との電話のシーン。
妻の容姿は一切画面上に出さず、声だけで想像させる。
妻は愛人を罵ったり「夫を返して」と泣き喚いたりするわけでは無く、ゆったりと用件だけを伝えているはずなのにどことなく感じる“妻からの圧力”。
妻の言葉の端々に見える、絶対的な妻の立場からくる余裕。
それを感じ取り、動揺する愛人。
かと思えば、小娘扱いするようなちょっと小馬鹿にした発言もあって、それに対しては傷付いた表情が窺えたりもして。
二人の電話中の張り詰めた空気感に、ヒリヒリしました。
電話といえば、綾野剛が「時々会ってくれるだけでいいから、俺から離れないでくれ」と泣きながら訴えるシーンもまた電話のみ。
見えないからこそ、受話器の向こうで一体、どんな表情でどんな姿で喋っているのだろうか、と想像力を掻き立てられる。
声からその表情を読み取らせようとする、その手法が見事でした。


それにしても、満島ひかりという人は、幸薄くてイタイ女の役がよく似合いますね。
動揺しながらタバコに火を点けるシーンなんて、こっちまでその動揺が伝わってきて心がザワザワしました。
すごく良い女優さんだと思います!
Taul

Taulの感想・評価

2.0
『夏の終り』昭和20~30年代の時代感が、繊細な美術、映像でうまく表現されていた。主役も好演。まずいのが脚本と編集。人物造形が弱いのと時系列が分かりにくく、こういう映画の醍醐味である行間の妙を味わえない。満島ひかりは若すぎたか。

2013年9月鑑賞
nami

namiの感想・評価

1.8
よくわからんかった。
満島ひかりじゃなかったら最後まで観てなかった。
瀬戸内寂聴の私小説というのは知っていたのでもっとエグいのかと思いきや…
心情は理解できたけど全体的なストーリーがスッと入ってこなかった
映像はとても好きだったけど

ご本人の逸話が有名であるため、故郷から出奔の件はアッサリに感じた
2人の男の間で揺れ動くとはあるが、涼太はきっかけで今では慎吾を嫉妬にかき立てるための駒でしかない感じ
説明的なセリフも無いし時間軸が行ったり来たりするので途中混乱する
小田原で心中を求められるけどその前のボロい靴を見た気持ちはどうだったのか
自立して情欲に縛られない生活になったようだが、ラストまた小田原で待ち合わせの様子なのはまた時間軸がズレてるの?それとも懲りずにまた先生との逢瀬だったの?
原作読んで補完すべきだな
GyaO。無料配信。
瀬戸内寂聴が自身の体験を基につづったロングセラー小説を熊切和嘉監督が映画化。

妻子がいながら不倫を続ける年上の男性作家、昔関係のあった女性にさまざまな感情が芽生え苦しむ年下の男、その二人の間で揺れ動く女性が織り成す三角関係を描く。自らのうちに潜む女の業に苦悩しながらも自分なりの愛を追い求めるヒロインを、満島ひかりが熱演。相手役をベテラン小林薫と綾野剛が務める。

結婚して子どももいる年上の作家・慎吾(小林薫)と長きにわたって一緒に生活している知子(満島ひかり)は、慎吾が妻と知子の間を行き来する生活に不満もなく、妻と離婚してほしいと思ったこともなかった。
そんなある日、かつて彼女が家庭を捨てて駆け落ちした相手の涼太(綾野剛)と再会。それ以来知子の心は揺らぎはじめ、慎吾との関係を継続させつつも涼太と以前のような関係に戻ってしまう。
hana

hanaの感想・評価

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記録

ジム・オルークの音楽、良かった
雨音も効果音のようで、梅雨で大雨の多い今観たのとリンクした
なんとなく観はじめたら、最後まで観てしまいました
んー、三人とも良かったな
情緒不安定だったり、ひとりじゃさみしくてたまらなかったり、自分も含め、人ってめんどくさくてなんぼ、だと思ったりする事もあるので、惹き込まれちゃったのかなー、とか。
(めんどくさい→良くも悪くも)
とりあえず。
満島ひかりは、たいてい魅力的ですね。はい。
満島ひかりが美しかったりかわいかったりだらしなかったりちゃんとしていたりする映画だった。
美術と音楽がいい。音楽はジム・オルークなんだけどどこかで絶対にでかい音出すよね。
ストーリーもキャラクターも私にはよく分からなかった。
満島ひかり演じる知子は一人で立派に生きていけそうだし、小林薫が演じる慎吾と綾野剛の涼太の気持ちも分からない。こういう色恋沙汰に感情移入するのが難しい。
めんどくさい人たちだなぁ。
でも美しいものを観たとは思う。
知子が染型を彫るために刀を用意するシーンが良かった。
猫を抱く慎吾と荒れる涼太も良かった。
夏が終わって人は落ち着くという話だったような気がする。
さあっ

さあっの感想・評価

3.1
乱れた日本語を多々耳にする今日
台詞の一つ一つ
言葉遣いに心が洗われるようだった
のび

のびの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

綺麗な人みるの好きだー

絵画を堪能してるような感覚

満島ひかりさん

いつもしんに会うとき和装が多かったから、最後もしんに会うシーンだったと思った。
原作みてないから、解説を呼んだらりょうたを待っていたみたいで。
いち麦

いち麦の感想・評価

5.0
男であり続けたい男の苦しみと、与えたいのに受け入れて貰え切れぬ愛を、過去の男へ零し出すことで満たそうとする女の心が狂おしく切ない。彼女は自立している。扇情的な性描写は全くなく否応なく男女の心の中に意識が向けられた。
随所に見られる、明らかに心情描写を狙いとした映像表現のギミックが、実にさりげなくて心から素晴らしいと思う。行き場のない堂々巡りの愛の閉塞感を、細かい時間軸のコラージュで表現しているのもこれまた感服。
アコースティックな音楽もでしゃばることなく、要所要所だけで怖いほどに決まっていて、本当に心を持っていかれそうになった。満島ひかりは役にしては幼い喋り方だったが、それ以外は完璧な演技。期待通りだった。
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