--思考することで人間は強くなる。
自分が到達した何かについて言葉で発信したときに、相手に言葉が通じない、真意がそのままの意味として届かない場合がある、と思いました。それでもハンナがレポートをこのよ…
アイヒマンの裁判のレポートを書く仕事を託されたアーレント。ユダヤ人として、収容所に入った経験を持ちながらも、辛く苦しい過去と向き合うことを決意し、法廷に向かう。当時の裁判の映像と映画をリンクさせなが…
>>続きを読む「世界最大の悪はごく平凡な人間が行う悪です。そんな人には動機もなく、信念も邪念も悪魔的な意図もなく、『人間であること』を拒絶した者なのです。そしてこの現象を、私は『悪の凡庸さ』と名付けました。」
「…
内容に関して
善悪の倒錯が頻繁にかつ容易く行われることをアイヒマン裁判で理解した彼女は、「被害者目線から記される裁判記録」を予想されていた世間からの期待に大いに反することになり世知辛い現実をむかえる…
ホロコーストの中心人物オットー・アドルフ・アイヒマンを、「凡庸な悪」と表現したハンナ・アーレントを描いた映画。
裁判中に笑うシーンや、配慮を欠いた様子など細かい場所まで再現されていたのと、アイヒマン…
彼女自身の、思考を練った先での「真実」を、他者に伝えるには、彼女が信頼している人をも、深く傷つけてしまう事になる。
何故なら、相手がその「真実」を受け入れるのには、相手の精神的トラウマや、生きる拠…
ハンナ・アレントが発表したニューヨークタイルズに発表したアイヒマンの裁判に関する記事を通じて、彼女の生き様、強さが描かれている。
彼女は、ユダヤ人であり自身も抑留キャンプに収容されていた過去もありな…
とても考えさせられる映画。
ホロコーストの命令に対して、何も考えず忠実に実行した、ナチスドイツの勤勉な役人がいた。
ニュルンベルグ裁判で裁かれる彼を見た、ユダヤ系米国人哲学者のハンナ・アーレントは、…