伊佐山ひろ子という善人を得たことにより、中川梨絵と山谷初男の気狂い夫婦が、半永久的に悪行を犯し続ける怪作。
善がなければ悪は悪たり得ないという、原案のサドの倫理観を忠実に再現している。
形而上学的に…
▶︎2025年:169本目
▶︎視聴:1回目
《ストーリーについての評価等》
じわじわゾクゾクさせられた。音楽のタイミングとかそのもの素晴らしい。サディも屋敷の主人のガスライティングもかなり強烈…
目を塞ぎたくなるぐらいのバイオレンスなセックスになだれ込む後半が面白い。グラグラと揺れ続ける中で行われる苦痛を伴った行為はただ眺めているだけの観客の体力を奪いとる。実験的な作品なので話の妙とかはない…
>>続きを読む千葉県三門日活荘でロケ。ホンモノの豪邸で撮影された気合い。絶命と絶頂を重ねるネクロフィリア的嗜好は本当に気持ち悪いが、どこまでも表層的な児戯に留まるのは山谷初男、中川梨恵が明るく演じているからだろう…
>>続きを読むサド原作を神代辰巳が脚色監督した背徳の美学。
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