月刊シナリオのバックナンバーで脚本は読んではいたが、これは凄い。
もっとモダンになるかと思ったら、大正-昭和初期的な和洋の折衷具合が絶妙。
艶歌やお拍子と洋的暴力のアンサンブル、屋敷に紛れ込む伊佐山…
なにこれ最高ー。伊佐山ひろ子の根暗なキャラクターはまってた。是非とも美徳の不幸シリーズで10作くらい作ってほしい。そして山科ゆりと中川梨恵という豪華な顔ぶれ。楽しい。山谷初男が悪役のできる若い顔なの…
>>続きを読む虫も殺せそうにないおかっぱ頭。モノトーンのドレス。口調が何度も変わる貴婦人。山奥のホテル。蝋燭の揺らぎだけで長い廊下を進む。どこかで鳴る鐘の音。壁から覗く顔。鉄格子が降ってくる。上下から挟まれる。覆…
>>続きを読む文芸ものロマンポルノ。これはすごい映画。たぶんポルノを期待して観たお客さんはドン引き。サド原作を神代辰巳が映像化というだけですごく面白そうなのに、全く期待を裏切らない。冒頭の木々のざわめきからビンビ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
迷宮ような奇妙な世界
悪徳の栄えを彷彿させる覗き穴
ヒロインの潤んだ瞳と艶めかしい声
リズムに合わせる掛け声と
山谷初男さん気狂いぶりに度肝抜かれた。
エロス的奇妙な雰囲気がたまらない、もう一度観た…
凄い映画。
時代を考えても度を越してる。
初見はラピュタ阿佐ヶ谷レイトショーの中川梨絵特集上映にて。
館の主人を演じる山谷初男さんの狂いながらも醒めてる、知性的な喋りと暴れっぷりもすごく良かったの…
神の快楽、悪魔の堕落。マルキ・ド・サド原作も、神代一色。森に放たれた獣の様な性的倒錯と奥ゆかしき日本の情緒のはざまで、染色体が疼いている気さえもする。洋子演じる中川梨絵の狂乱ぶりの素晴らしさ、燭の夜…
>>続きを読む大正時代?
無実の罪で逃亡中の幸子。田舎町で上品な金持ちの奥様に拾われ寂びれたホテルに招待される。
中は薄暗く召使2人(女)と主人のみ。やがて男2人の客がやって来ると主人から驚くべき話をされる…
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