暗室の作品情報・感想・評価

「暗室」に投稿された感想・評価

美しい妻(風祭ゆき)に死に別れた小説家(清水紘治)が、亡き妻に対する悋気と妄執を胸のうちに秘めたまま、独身者として豪奢な女性遍歴を歩んでいく。日活スタジオ70周年を記念して製作された、120分超の大長編ロマンポルノ。吉行淳之介原作(谷崎潤一郎賞受賞)。

本作の主人公は、亡き妻の人間関係を元ネタにした、妄想混じりの小説を執筆している人物。妻と不倫していたと思われる友人(寺田農)との再会を通して、虚実不明瞭になっていく感覚が単純に面白い。

主人公と肉体関係をもった女性(三浦真弓・芦川よしみ)は、結婚や子育てを理由にして、主人公の元から離れていく。これはヒューマニズム(人間らしい生き方)に則った人生だと言うことができる。その一方、結婚をしない、子供の誕生を拒む、という性質の主人公はヒューマニズムから逸脱した存在。そして、結婚しない女(木村理恵)との交流を通して「ヒューマニズムとは何ぞや?」という提起に着地させている。

ほとんどの登場人物が豊富なレトリックで衒学的な台詞回しをするため、実在感がまったくない。また、演出が堅実過ぎるため、全般的に淡白かつ凡庸であり、登場人物の周囲の人々が「書き割り」になる現象も気になる。だが、性の探究に勤しむ主人公の奇行ぶりはそれなりに楽しめる。
ロマンポルノだったのか。
長い上にあまり先鋭的なこともやっていないので微妙。
ロマンポルノ作品には観る度に新しさを感じる何かがあるんだが、この作品は逆に古さみたいなのを感じた。
ロマンポルノ期の日活がベテラン監督を連れて来た結果、画面も女性観も全てにおいて古臭さが目立ってしまいとにかくキツい

つまらない上に気持ち悪い
obao

obaoの感想・評価

3.0
@シネ・ヌーヴォ
初めて観る《にっかつロマンポルノ》なるもの。どの程度のものか恐々でしたが…より過激なものが溢れている現在から見れば、上品にも思えました。

そのものを見せないで想像させる…それをそのままの言葉で言わないで、装飾した言葉で言い換える…それこそが日本昔からの文化であろうと。。。

で、肝心な内容と言えば…何が言いたいのか、よくわかりませんでした。

吉行淳之介の原作。作家の女性遍歴と無責任さ…女性軽視的な発言など。ロマンポルノなので、もちろんsexシーンがたくさんです。

【浦山桐郎の全貌】にて。