サイレント・ウォーの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

サイレント・ウォー2012年製作の映画)

The Silent War

上映日:2014年04月05日

製作国:

上映時間:120分

3.4

あらすじ

中国共産党と国民党が争っていた頃、国民党は内戦に敗れ台湾へ逃れたものの、その残党はまだ深く暗躍していた。共産党は敵の動向を監視するために“701部隊”を秘密裏に設立し国民党の無線通信を傍受し解析を続けていた。しかしある日突然通信が途絶えてしまう。部隊の責任者である郭興中=通称、老鬼(ワン・シュエピン)は、新たな通信を探り出すため、聴覚に優れた人材を集めようと、コードネーム200号の諜報員、張学寧…

中国共産党と国民党が争っていた頃、国民党は内戦に敗れ台湾へ逃れたものの、その残党はまだ深く暗躍していた。共産党は敵の動向を監視するために“701部隊”を秘密裏に設立し国民党の無線通信を傍受し解析を続けていた。しかしある日突然通信が途絶えてしまう。部隊の責任者である郭興中=通称、老鬼(ワン・シュエピン)は、新たな通信を探り出すため、聴覚に優れた人材を集めようと、コードネーム200号の諜報員、張学寧 (ジョウ・シュン)に密命を与え、優れた能力を持つピアノ調律師の羅耳三(パル・シン)を捜させる。命令を受けて上海に向かった張は彼を捜し出すが、彼女はそこで助手である盲人の調律師・何兵(トニー・レオン)と出会う。彼は異常なまでに聴力が発達しており、それを見抜いた張は何兵を連れ部隊へと戻る。彼女は彼にモールス信号や通信技術を教え込み、やがて何兵は厳しい試験を経てみごと国民党の通信を発見する事に成功し、部隊の重要メンバーとなる。一方、張はコードネーム“重慶”と呼ばれている国民党の大物スパイを誘き出そうと罠を張るが、やがて抗争は混迷を極めていく。

「サイレント・ウォー」に投稿された感想・評価

2014/10/6
トニーレオンが出演だからという理由だけで、何の予備知識も、映画としての期待も持たずに借りてみたら、意外と良かった。
視覚を失ったことにより人並み外れた聴覚を持つ何兵(トニーレオン)は、中国共産党の秘密諜報機関に、拉致に近い形で連れてこられる。
組織で働くことを決心した何兵は、拉致を実行した優秀な女性スパイから無線傍受の訓練を受けていく過程で、ほのかな恋心いだき、心を通わせていく。
その恋心もあり、何兵は次々と任務の成功をおさめていく。
けれども、生も死も明らかにできないスパイとの恋が成就できるわけもなく、二人は親友という道を選び、それぞれ過酷な任務に就く。
二人の心の動きなどは、あまり丁寧な描き方ではなく、雑な印象があるけれど、トニーレオンの苦悩する素敵な姿が観られただけで私は大満足。
それにしても、最近の香港映画はもうだめだな。
「恋する惑星」に代表される上質なヨーロッパ映画のような作品が、まったく出てこなくなった。
返還後徐々に、「ブルジョア的」とか言われて規制が厳しいのだろうか?。
ウォンカーウァイの最新作もイマイチだったし。
中国政治評論家の遠藤誉さんも、「香港での規制がここまで厳しくなるとは、想像していなかった」って言ってたもんなぁ・・・
あ~あ残念。
もっとハードボイルドな感じかと思いきや、淡々とした大人のドラマという感じだった。トニーレオン、盲人役だけどなんだかこちらまで見透かされてるような感じがして、かなり入り込める。

あとは、Mr.ChildrenのHeavenly Kissの「盲目ゆえに見えるものもある」という歌詞があったけど、この映画にぴったりのコピーだと思った。
Youtaro

Youtaroの感想・評価

3.4
トニーはモールス信号扱う役が多いよね(笑)

全体的に詰まってて面白いけど、少し長かった。。でもトニーレオンの演技が素敵!
くぅー

くぅーの感想・評価

3.8
アンディ・ラウに続き、今度はトニー・レオンが盲目ってコトで興味津々に鑑賞し始めましたが、対照的に実に切なすぎる内容で、流石の余韻に結び付けたアラン・マックとフェリックス・チョンの監督コンビネーションに頷きましたね!
スパイの通信傍受がメインゆえに地味だが、それでも耳だけを頼りに次々と音を聞き分けて行く様はなかなかの見応えで、徐々に恋を絡めて…起承転結の転のパートで仕込む悲劇、その後の思いを内に込めた静かな闘いのクライマックスをただただ見入り、印象的なラストの台詞と絶妙に色褪せさせたトーンにため息。
LEE

LEEの感想・評価

4.3
すげぇよかった……

確かに邦題のウォー要素はあるけど実はラブストーリーでもあったりする本作
あまり語りすぎることなくて、でも見てる側には伝わる演出もいい
相手の信号を傍受するシーンも個人的にはとても面白かった(あまり評価高くないのはこのシーンを退屈に感じる人がいるからかもしれないけど
静かな映画だけどコメディも前半は入っていてとても見やすい

アクションも冒頭ちょっとあるのも面白くてよかった

てキャストの演技は流石
梁朝偉は目を隠して演技をしてても感情が伝わってくるからやっぱすげぇなぁと再認識


共産党の映画っちゃそうだけどそんなの関係なく面白く一作
おすすめ
SET

SETの感想・評価

3.7
中国内戦時代に暗躍したスパイ達の物語として見ると正義と悪の対比がちょっと露骨すぎるけど、人間ドラマとしてはかなり良質。派手では無いけど渋くて切ない。
この時代のアンニュイな雰囲気も埃っぽい映像からガシガシ伝わってくる。

見えていないことで見えていたものが、見えたことによって見えなくなるっていう皮肉もね、好きだわこれ
第二次世界大戦直後の中国共産党と国民党の諜報戦の中で、美しき女性スパイと超人的な聴力を持つ盲人の男の絆を描く現代史ドラマ。本来的にはスパイ・サスペンスになるはずだが、その割には肝心の諜報戦の内容が薄いんだよな。その代わり、ヒロインを取り巻く男二人のダンディズムが際立つ恋愛ドラマになってる。日本人は概ね国民党(台湾)びいきなので、中国共産党のプロパガンダ的コンセプトにもやっとした気分になるのは否めないな。シリアスなスパイ映画で体制を全面的に肯定するのってめずらしいよな。しかも香港映画なのに。あと、全体の画の質感は硬質でいいんだけど、音楽の使い方がダサいのがちょっと…。
2017.3.15 チャンネルNECO(録画)(字幕)
女優さんの美しさは観る価値あり。諜報活動家を演じるジョウ・シュンさんがとにかく素晴らしい(´ω`)。物語は色んな意味でもっともっと面白くなる要素がいっぱい詰まってるのに、それらが全て中途半端な感じで終わってしまい、勿体ないなぁと思いました。中国資本の流入が悪い意味で垣間見え、香港映画ももう昔のような立場で近代史を扱った物語を作れなくなっているように感じられ、ちょっと残念です。。。
依緒

依緒の感想・評価

4.5
大好きで2回目の鑑賞。

学寧と何兵の愛や友情を越えた絆の悲哀。

盲目で類い稀なる聴力の持ち主何兵。
その才能で敵のモールス信号の電波を次々と見つけ出す。

美人で頭の良い、諜報員学寧。
的確な判断で皆からの信頼も厚く、諜報部のナンバー2といえる。

ふたりの距離感がなんとも切ない。

スパイサスペンスだが、男女の心情もとてもよく描かれていると思う。
また、題名に反して『音』が大切!
モールス信号。雨音。食器の音。靴音等々…
この『聴覚』がストーリーを大きく動かしていく。




※トニー・レオンがガレッジセールのゴリに見えるのはあたしだけだろうか(笑)
香港映画テイストの作品だが、資本はたっぷり中国から出資されているので、筆頭を中国とする中国・香港合作映画。政党絡みの題材なので受け付け難い方もいるかもしれない。映画そのものは、トニー・レオンの演技も良いが、それ以上にジョウ・シュンが一世一代の熱演をしていて、それを見るのも価値がある。この時代(1949年頃)のファッションも似合っていたし、スパイとしての非情な雰囲気も、密かに秘めた恋心の感情表現も良かった。惜しむらくは ラストが急速過ぎてしまっていた感じを受けた所か。だが淡い切なさが残る良作だった。
>|