不射之射の作品情報・感想・評価

不射之射1988年製作の映画)

Archer without a Bow

製作国:

上映時間:24分

ジャンル:

3.8

「不射之射」に投稿された感想・評価

chikichiki

chikichikiの感想・評価

3.8
真の行いは為すことなく。
真の言葉は言うことなく。
真の矢は射ることなく。
『不射乃射 』

なんと、スケールのデカい話。

中島敦の短編「名人伝」のアニメーション化した川本喜八郎作品。
春秋時代の中国を舞台に天下一の弓の名人を目指す若者・紀昌が悟りの境地にたどり着くまでを描く…

橋爪功さんのナレーションによって紡がれる物語と人形達の放つ抜群の存在感。

紀昌の徐々に猛々しく、精悍になっていく表情と終盤での、何処か達観したような穏やかな表情との変化の付け方がお見事でした!!
青二歳

青二歳の感想・評価

4.0
中島敦“名人伝”を、王柏栄とともに上海アニメーションスタジオで製作した川本喜八郎のパペットアニメーション。
なんでこんなに美しいんだろう。紀昌の表情の変わり方がすごい。目つきを変えたから穏やかというのではなくて、本当に威厳を感じさせる。
ナレーションは橋爪功。原作と離れたところもあり、ちょっと笑っちゃう大仰なシーンもありますが、魂を感じさせる人形たちに見とれているうちに寓話の世界に取り込まれてしまった。
eshu

eshuの感想・評価

3.9
ナレーション橋爪功、想像するはドラゴンボールの亀仙人と悟空の関係…たった24分の人形劇…。

天下一の弓の名人になる!と決めた男が、ある師の元を訪ずれる。師は不可能と思しき鍛錬を男に課して、訓練こそ名人への道と説く。男は何年もの間、日々修行にあけくれ、師をも凌駕する身となるがまだ満足できない。そして更に山奥の仙人に教えを請うのだが。

とまぁ、中島敦の『名人伝』(青空 文庫で読めます)という本が元になっているのですが…この人形達の存在が…やばい。魂をお持ちですね…という感じ。喜怒哀楽に加えて目には見えない心をちゃんと理解してる立ち振る舞い。どうやって撮っているのでしょうか…?

やぁ…。この深い話とそれ以上の技を惜しげも無く見せる人形師おそるべしデス。