吐き気がする程、ペシミスティックだぜ。
孤立・孤独を描いた作品は世に数あれど、こんなに観ていて「しんどい」作品は珍しいのではないか。
誰の歯牙にもかけられないようなありふれた冴えない青年が抱く孤独…
石井聰亙のone of the best。「十九歳の地図」っぽい。受験浪人生の歪んだ生活が淡々と続く。時折入り込む想像のショットがどれも強烈。しんどいっすよね……。受験当日にバス車内で赤ん坊を見かけ…
>>続きを読む東京のアパートで早稲田大学を目指す浪人生の焦燥と鬱屈が、
受験前日に爆発する。
石井監督アマチュア時代の8ミリ作品で、
受験や勉強など、
アマチュア時代からどうにもならない社会に対する怨念のよう…
鬱屈とした思いの描写に説得力があって良かった。鬱屈とした核が、ラスト1分半で拡散されたんだな。これも並の人には作品としてまとめることが出来ないものと思うし、やはり初期からこういうものを撮れてきた石井…
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